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経営や趣味、時事などのブログ記事や、Podcastの発信を日々行なっています。ニュース登録をしていただければ、更新情報を配信していきますのでお気軽にご登録ください。(広告を配信することはありません)
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【エピソード概要】
NuAns NEOシリーズ開発ストーリーの最終章。初代からReloadedまでの開発のこだわりと、舞台裏のストーリーをすべて語り尽くす。
NHK「ニュース7」でAppleやHuaweiと並んで紹介されたエピソードを紹介。キャリア販売という大きな壁と、市場の競争原理の中で下した決断についても振り返る。
製品の終焉を経て、この挑戦から学んだ経営者としての大きな教訓を掘り下げる。次なるNuAnsブランドの挑戦を予告し、一つの時代の終わりを告げる。
「Podcast:リアル経営」このエピソードに関するご意見・ご感想をぜひお寄せください。今後の配信の参考にさせていただきます。
リアル経営|企業経営の成功と失敗、等身大で語る台本なき社長のリアル」
この番組は、私、Hossyこと星川哲視が自らの体験をもとに、経営やその舞台裏などをリアルに語っていきます。
リアル経営は、毎週金曜日朝6時に配信しています。
おはようございます。自由人のHossyこと星川哲視です。
おはようございます。STRKのがじろうです。
それでは長々と行なってきたNuAns NEO [Reloaded]とスマートフォンの話ですね。
はい。
初代、そして2代目のNuAns NEO [Reloaded]ということで、製品についてはおそらく思いつく限りのほとんど、細かいこだわりから、そのストーリーの裏側まで話してきたと思います。
はい。
本当に、スマートフォンを作ろうと思ったきっかけは、わりと軽い気持ちからだったんですけれどもね。
そうですね。
実際にやり始めてみると、「こうしたい」「ああしたい」という思いが出てきました。失敗した初代から、「こうしたらもっと良くなるのではないか」という形でトライを続けてきたので、自分にとっても、一つの大きなマイルストーンになったのではないかと感じています。
うん。
そして、メディア関係の部分では、Windows 10 Mobileの時も、アクセサリーメーカーが急にスマートフォンを作ったことがかなり話題になり、たくさんのメディアに掲載していただきました。Androidの方も、以前お話ししたように、おサイフケータイなど、やはり支払い関係ができるというのは大きかったですね。
実際、SIMフリー機でキャリアから販売されていないものとしては初めておサイフケータイが使えるという点も含めて、本当に埼玉県の20人弱の会社がスマートフォンを作り、おサイフケータイを含むテクノロジーがあり、デザインも良く、ストーリーとしてもメディアにとっては取り上げやすい、記事にしやすい製品だったのではないかなと思っています。
はいはい。
そういう中でも、本当にたくさん掲載してもらったんですけれども、僕として一番心に残っているのは、NHKテレビの「ニュース7」ですね。
すごいですね。
僕が知る限りは、NHKの中でもやはりこの夜のニュースの最初のところで出てくるというのはすごく大きいところなんですよね。おそらく視聴率も高いニュース番組なんですけれども。
ゴールデンタイムですもんね。
そうですね。ただ、NHKの番組なので、参考に動画をアップするようなことは残念ながらできないんです。僕自身はiPhoneで録画したものを持っているので、それを見返すことはできるんですけど、それを公開してみなさんに見てもらうことはちょっとできません。
もし、このPodcastを聞いていて、今後たまたま僕に会う機会があるという方がいれば、言っていただければその動画をお見せすることは可能です。
はい。
この番組の中でも「新しいiPhoneが出ました」という話題があって、Huaweiがだんだん伸びてきた時代だったんですよね。日本に支社ができて、日本のカスタマーサポートとかお店なんかもあったりして、という状況で、銀座のオフィスでHuaweiの日本の代表も出てきて、という流れがあったんです。当時、iPhoneが市場を席巻していて、「新しいのが出ました、大人気です」という状態。
ただ、そこに挑戦して伸びているのがHuaweiだ、という話の流れがありまして。それで、この2つが出てきた上で、「日本のメーカーも頑張ってます」という感じで、トリニティのNuAns NEOということで紹介されるんですよね。
一矢報いようと。
そう、これ本当にすごくないですか。Appleときて、iPhoneね。そしてHuaweiっていうスマートフォンが出てきて、その次がトリニティの「NuAns NEO」ですからね。
三つ巴の戦いが。
いや、普通こう三つ巴にできるような3社ではないじゃないですか。ここでもね、デザイン性とか、日本に特化したものづくりの部分、カスタマイズで新しいことができるとか、ちょうど渋谷LOFTで展示していたところでカメラ取材来てくれて、僕がそこでインタビューに答えるみたいな感じの番組構成なんですよね。
Appleはね、たしか誰かが出るっていう感じじゃなかったんですけれども、Huaweiはその日本の代表が出てきて、そして僕が出てくるみたいな。普通ね、NuAns NEOの取材をする時にはNuAns NEOの取材っていうことで記事を書いてもらうんですけれども、NHKではニュースとして取り上げられて、さらに、時代の流れとしてのAppleやHuawei、そしてトリニティっていう流れになっていたっていうのは、なかなかすごいなって僕は思ってます。
美しいですね。
というわけで、メディアにいろいろ取り上げていただいた中で、やはり一番すごいとすぐに思いつくのは、このNHKでしたね。
結構、いろいろメディアには載ってますもんね、他でも。
そうですね。オンラインも、まだ当時は紙の媒体があったので、そちらの雑誌などにも載せていただきました。尺はそんなに長くなかったのですが、やはり誰もが見ている、そして全国放送であるNHKというのは大きかったと思います。
へぇ。
ということで、メディアにはいろいろ取り上げられたんですが、実際、販売台数としてはそこまで大きく売れることはなかったんです。やはりキャリアが販売しているものを売るというのが、日本では一番大きな、一番強いチャネルですから、そこで売ってないものっていうのは、どうしても売れにくいんですよね。
あぁ、そうですね。
それだけじゃないし、それを言い訳にするっていうことではないんですけれども。
うん。
お客さんがキャリアを通じて購入する場合、最近はいろいろと規制が入ってきてはいるんですが、通常なら十数万円するようなiPhoneを、1円とか10円といった非常に安い価格で手に入れることができるわけですよね。
確かに。
キャリアとしては、それから長い間の通信費の中からその原資を出すっていう形なので、iPhoneといえばね、最高級品じゃないですか。それがもう1円とか10円で買えてしまう。そして、もともとキャリアとは何かしら通信の契約をするという前提でお客さんが来るわけですよね。そうすると、やはりiPhoneを買いますよね、実際問題。
なので、やはりそういう売り方でないと、なかなか売れないという状況で、そのiPhoneが1円とか10円で買えるのに、NuAns NEOで「じゃあ49,800円です」って言ったら、iPhoneを買うに決まっていますよね。
うん。
世の中の大半は、やはりそういう買い方をしているので、雑貨店やLOFT、以前お話ししたY!mobileの直営店やUQ mobile、あとはいくつかの携帯ショップでも取り扱っていただきました。ちょっといわく付きの話もあったヨドバシカメラを含めた家電量販店でも取り扱っていただいたんですけれど、結局、そういう分割払いで安く買うということができなかった、というのが、それなりに大きかったのかなと思っています。
う〜ん。
なので、製品の良し悪しとは別のところで、世の中の人は買うか買わないかを決めているわけです。結局、Huaweiやその他のメーカーが頑張ったとしてもね。ちょっとHuaweiは政治的な理由もあって、なかなかうまくいかなくなってしまいましたけれども、我々がこの中でさらに成果を出していこうとするのは、かなり難しいことだと思います。
今、「難しい」という言い方をしましたが、ちょっとこの言い方はよくないですね。実際は無理、不可能ということです。なぜ今、「難しい」から「不可能」に変えたかというと、「難しい」と「無理」や「不可能」は似ているようで、まったく違う言葉だと普段から思っているからです。
そうですね。
「難しい」というのは、難しいけれども、その難しさを乗り越えていければ、できるようになるということですよね。だから、僕なんかは、やはり「難しい」となると、「じゃあ、やってみよう」となることが多いんです。逆に難しいことをやらないと、誰でもできちゃうものになってしまう。そうすると、全然差別化もできないし、我々らしさもなくなってしまう。
なので、普段は「これはやらないよね」とか「難しいよね」ということを、なんとか頑張ってやり切って乗り越えるというところがポイントなのかなと思っています。簡単に「できるよね」と言ってそちらに流れてしまうと、もし売れたとしても、他の人たちは真似するし、そうすると、いわゆるコモディティ化という形で製品に差別化ができなくなってきて、「じゃあ、あとは価格で勝負ね」みたいな話になっちゃうわけです。
なるほど。
今回の件でいうと、「NuAns NEO」はかなり難しいことにいろいろ挑戦して乗り越えてきたと思っています。だから、我々と同じような中小企業が「おっ、いいじゃん。うちもやろうよ」と思ったとしても、正直なところ、そう簡単には実現できないだろうと思いますね。
うん。
なので、難しいからこそやるべきっていうところがあって、先程言ったような販売方式の違いっていうのは、やはりiPhoneは本当にいいもので、世界最高の製品なので、それがね、1円で買えちゃうんだから、ユーザーにとってはベストとしかいいようがないんですよね。
なんですけれども、この形でいうと、我々のような埼玉の中小企業が莫大な広告費をかけられるわけでもなく、こういった形でキャリアでも売ることができないという中で、なかなかこれ以上やっていくのは、不可能。難しいんじゃなくて、不可能だと思いました。
うん。
実際日本でね、キャリアで売ってない端末で、すごく成功している製品っていまだにないと思います。
これはやはり不可能なんですね。それくらいキャリアの力っていうのは強いですよね。本当に端末としての競争っていうのはだんだんなくなっていってしまうっていうのが現状で、実際に日本の市場を見てもね、なかなか面白い端末っていうのが出てこないですよね。
ただ、キャリア開拓の時にちょっとお話しされてた、「2、3年後だったら可能性あるかも」みたいな話も言ってもらってたじゃないですか。その辺はどうなんですか?
そうですね。2、3年後に可能性があるっていうだけなんで、実際やるとは言ってないし、やるかもわからないし。
BALMUDAってね、デザイン家電をやっているメーカー。実際はバルミューダってデザイン家電のイメージあると思うんですけど、細かい話しを言うと、寺尾さんという社長は昔、結構iPhoneのアクセサリーとかも作ったりしてたんですよね。
ふ〜ん。
扇風機という家電の方ですごくヒットしたから、家電メーカーみたいな感じになってますけど、そのBALMUDAも携帯を出しましたよね。そのコンセプトは、今までにはないものだったかなと思っています。ソフトバンクから売られていましたけど、おそらくキャリアで売ったがゆえの制限がいろいろあって、だからこそ正直、思ったように作れなかったんじゃないかな、と思っています。
確かに。
もちろん聞いたわけではないので想像なんですけれどもね。
うん。
キャリアで売らなきゃ売れないっていうのがありつつも、キャリアで売るには縛りがいろいろあるんですよね。
はいはい。
我々が作ったようなコンセプトっていうのは、そのまんまキャリアで売る端末に対して同じようにすることができないんじゃないかなと思いますね。やはりユーザーが何千万人っていう状態でいて、そこへ製品を出すんで、キャリアショップもおそらく3,000店舗とかそれぐらいあったりするんですよね。2,000店舗、3,000店舗っていうところですね。
そこで販売していくっていう中でいった時には、ああいう着せ替えみたいなのもなかなかできないし、もっとこう安定した品質の素材を使わないといけないとか、そういったあたりでなかなかキャリアでNuAns NEOのコンセプトをそのまま作って売り出すっていうのは結構難しいかなと。
さらにいうと、やはりカメラですね。
うん。
個人的にはキャリアの話とカメラの話がかなり大きいところですかね。これができないと、なかなか売れる端末にはできない。カメラで綺麗に撮れるっていうのが大きなところだと思うので、それができないといけない。
NuAns NEO自体は生産するのを止めて、販売も止めて、その後サポートをしていったっていう形なんですけれども、前回お話ししたように、ソフトウェアのアップデートも約束を果たした上でやりつつ、最終的に2020年の9月30日にサポートも含めて終了という形になりました。
時間も思い入れもすごくかけている製品なわけじゃないですか。このまま続けるのはきついな、と頭によぎってから、本当にもう辞めようと思うまでの時間って、どれぐらいかかったんですか?
時間?
結構、論理的な判断だけじゃなくて、心の整理も必要なのかなって。
そうですね、突然、急に辞めようとなったわけではなくて、やはり徐々にカメラもなかなか上手くいかない。それから、先程お話ししたキャリアでやってないことによる売れなさも含めて、スペック合戦をしていくのは無理だと感じていました。どうしてもハイエンドの性能がいいものが、我々のものよりも安くなってしまう。
やはりスマートフォンは、規模の論理がかなり効く製品でもあるんですよね。だから、たくさん売れる製品っていうのはいろいろなことができるんですけれども、少ししか売れないものだと、なかなか大手には立ち向かうことができないくらいの状況になってしまう。そういったところで、「難しいな」と思っていたのが、だんだんと「不可能だ」という形になっていった、というところですかね。
だんだんと。
実際にサポートなどもしつつ、当然自分も自分の端末としてずっと使っていたNuAns NEOなんですが、自分が使っていたものも寿命というか、ある日、タッチパネルがまったく操作できなくなってしまったんです。バッテリーも消耗しつつあって。バッテリー交換自体は可能だったんですが、画面はね、本当に結構綺麗だったんですよ。以前お話ししたような、あのシャープの液晶は。
うん。
ただ、タッチ操作ができないとスマートフォンとして成り立たないので、これ以上この端末を使うのは難しいなと思いました。サポートでいろいろなパーツを使っていたので、自分としてもそれなりに使い込んできたという思いもあります。
iPhoneは毎年買い替えていたのですが、このNuAns NEO [Reloaded]はだいたい4年ぐらい同じ端末を使ってきたので、これ以上使い続けるのはな、と思いましたし、パーツもだんだんなくなってきていたということもあります。自分の中では、一台のスマートフォンを4年も使うというのが、これまでの期間で最も長いと思います。
しかも、作った生みの親が最後の最後まで使い切ったってことなんですね。
そうだね。おサイフケータイをメインで使っていたから、これを移行しなきゃいけないっていうのがあったんですよ。その用意をする前に急にタッチできなくなって操作できなくなったので、移行できなくて困りました。今はわりと、おサイフケータイなどの電子マネー系の端末を機種変更で移行するのは簡単になっています。
ただ、このNuAns NEOの時はまだそんなに簡単でもなかったし、何よりタッチできないと移行自体ができない。一応、(最終的にどうしようもなかったら)救済措置はあったんだと思いますが、このNuAns NEOは実はUSB Type-Cポートにキーボードとマウスを繋げると、それらが使えるという裏技があったんです。これを使って、何とか移行を済ませたというのをトリニティのブログに最後の最後に書いて、「これで、さよなら」っていうことで終わりにしました。
はい。
GoogleのスマートフォンのPixelに移行して、その当時iPhone 12だったのかな。PixelとiPhoneの2本使い、両刀遣いになって終わったというところですね。
うん。
最終的に使えなくて終わったんですけれども、それでも見た目は本当にかっこいいと思ってたんで、デスクにはずっと置物として飾ってありましたね。あとは、一応トリニティでは、社内で外から電話がかかってくるじゃないですか。それを受けるような形でNuAns NEO [Reloaded]を使っていたんですよ。内線とか、電話を受けるっていうのを。
それもだんだん寿命がきて、壊れてはiPhoneに切り替わって、ということを繰り返していて。そっちもそれなりには長く使われたんじゃないかなと思います。ただ、それも最終的に終わってしまって、今使っている端末はなくなってしまいました。ということで、僕の、そしてトリニティのNuAns NEOへの挑戦はここで終了という形になりました。
この挑戦を経て、社長として何か学んで他の事業に活かしてたみたいなことってあるんですか?
そうですね。一つ大きかったのは、先ほど少し話したような、「難しい」とか「これは結構厳しいな」「普通に考えたら無理だ」と思うようなことでも、実際にやってみたらできることは結構ある、ということですね。これが、「難しい」と「不可能」の大きな違いなのかなと思っていました。
だから、スマートフォンを作るんだったら、わりといろいろなものが作れるだろう、というのが、僕にとっての学びだったかもしれません。それに、本当に少人数でやれた、というのも大きかったかもしれないですね。なので、その後も「難しいならやろう」という考え方になりました。そこが、一番活かせるところかなと思っています。
その困難を乗り越える感覚が、「これは困難じゃない」みたいなハードルが下がったみたいな。
そう、やっぱりね、携帯作れるんだから。そしたらもうほんと何でも作れるよねっていう感じですね。
そうっすよね。
最後の最後なんですけれども、これ初代の時にもお話ししたんですが、NuAns NEOは、NuAnsというブランドから「NEO」という名前にしたんですよね。トリニティの社名が映画の「マトリックス」からきているという話をして、NEOというのがこの「マトリックス」の主人公、キアヌ・リーブスが演じているんですけれども、スマートフォンなので主人公という意味でNEOにしたというお話をしました。
そして、今回の「Reloaded」というのも、「マトリックス」の映画の2作目のタイトルがReloadedだということなんです。
はい。
ちょうどOSを入れ替えて「リロード」する、つまり弾を入れ替えるというようなリロードからきているんです。名前もちょうど合っているね、というのもあるし、2作目、2代目ということでもあるので、「NuAns NEO [Reloaded]」という名前にしたんですよね。
はい。
ただ、ここから考えると、マトリックスというのは3部作なんですよ。なので。
はいはい。
普通にいくと次、3部作の3代目が出てくるんでしょ? っていう話になっちゃう。
レボリューションでしたっけ?
そう、Revolutionsっていうのがあるんですね、最後に。どうしてもこの話になっちゃうんですよ。NuAns NEO [Reloaded]が終了しましたっていう話の後に、もう、実際数年は言われ続けていましたね。「Revolutionsまだですか?」と。
それだけみんな期待していたんですね。
そう、「ない」っていうんですけれども、基本的に「ない」って、発表するまでは絶対に言いますよね。
確かに、押すな押すな的な。
そう、「やる」って言ってて、たとえばそのNuAns NEO [Reloaded]が終わります。「じゃあRevolutions出します」ってその場で言ってたら、「じゃあどっかで出るんだな」って思って、いざ出す時に、サプライズでも何でもなくなっちゃうんですよね。だから、基本的には、「やらない」っていうふうに、本当はやると思ってても「やらない」っていうしかないんです。
はい。
今思い出しましたけれども、iPodがあって、iPodってオーディオプレーヤーだったんですよね。今では知らない人もちょっと増えてきたと思うんですけれども、そのiPodの小さな画面のところで「写真が見られます」っていうですね、iPod Photoっていうのがあったんですよ。
へぇ。
まだiPod touchのようなタッチパネルではなく、ホイール型のコントローラーで写真を切り替える時代ですね。当初、ジョブズは「iPodで写真なんて見るわけがないだろう」「バカかお前は」くらいの勢いで、「これはオーディオプレーヤーなんだから写真なんか見ないよ」と言っていたんです。
はいはい。
なんですけど、その次のモデルで、「こんな美しい写真が見られるiPodが出ます」と、そのiPod Photoっていうのを自信満々に出してきたんですよね。
(笑)
「あれ?」みたいな(笑) 彼はそういうエピソードがいっぱいあるんですよ。「出さない、出さない」と言いながら出す、みたいなことがあるんですよね。だから、僕は本当に「ない」っていうんだけれども、本当にないから。だけど、そういうふりで本当はあるんじゃないかって、言われ続けていたんですよ。
ただ、名前もRevolutionsだし、革命的にならなきゃいけないし。さっきから言うように「絶対無理」「不可能」というところがやはりあるから。
そうですね。
もうこれ以上はできることがないな、と思っていました。キャリアでやるにしても、まず扱ってもらえるかもわからないし、もし扱ってもらえたとしても、いろいろな制約があるだろう、という話とか、カメラの部分も含めると、実際には本当にきっぱり諦めていたんです。ただ、「期待してます」みたいなことは、ずっと言われ続けていましたね。
そういう意味では、今回の全10話ぐらいを聞いて、これまで期待していた人たちも、やっと納得できて、次に進めるんじゃないですかね。
そうですね。今さらっと言いますけど、裏側も含めてすべて思いつく限りのことはね、語りましたし、好きでいてくれた人たちも、僕の想いとかも含めてね、わかってもらえたのかなというところがありますので。大悟成仏というか、してももらえたんじゃないかなというところで、「終わり」ということにできたのかなと思っています。
いやあ、すごい貴重なお話ありがとうございます。
これ本当はね、ブログで書こうと思ってたんですけれども、喋る方はまだいけるんだけど、書くのが壮大すぎて、ちょっとね、できなかったですかね。
これ、ジョブスとかってこういう話ってするんですか? こういう裏側の話とかって。
しないと思いますよ。
しないですよね。「未来が変わるんだ」みたいな話はしても。
そして実際は、僕が思うには、そういう細かい苦労自体はしていないと思います。担当者がいて、思ったことを担当者にやらせるという感じで、工場に行ってどうこうとか、夜中にどうこうといったことは、ジョブズ本人はやっていないと思いますけどね。
なかなか聞くことのできない話。
ただね、やっぱりそうやって開発をできるのはいいなとは思います。
なんでですか?
だってほら、規模が違うし、かけてるお金とか、その担当者だってすごい能力ある人だったり、工場であってもやはり対応が全然違うからね。
まあ、世に広まってね。
まあ、カメラとかでも最高のセンサー使えるし、ディスプレイはもうこういう美しいものをこういうふうに搭載して、OSはこうやって連携してやってくれと言ったら、「わかりました」って何百人の開発チーム、そんなにいたかは分からないけれども、やってくれるわけですよっていう感じの開発をできたら本当に幸せかなと思ってますけどね。
まあ、間違いなく世界中の人の生き方を変えるような製品ではありますね、iPhoneはね。
それはそうですね。
はい。実際に僕らはOS開発してるわけでもないし、っていうことがあるんでね。苦労が足りてるわけではないとは思いますけれども、やれる中ではやりきったなと思ってます。そういう形で、このNuAns NEO [Reloaded]として、NuAns NEO、スマートフォンを作るっていうですね、シリーズはここで終了となります。
はい。
ここまでスマートフォンという最新のテクノロジーの部分の話をしているんですけれども、これが終わったその次っていうのは、実はまったく電気が通らない製品シリーズを作ってるんですね。このNuAnsというブランドで。なのでNuAnsの次のシリーズまで続けてお話ししたいなと思っていますので、また引き続き来週もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
「リアル経営|企業経営の成功と失敗。等身大で語る台本なき社長のリアル」概要欄にこの番組のWebサイトへのリンクを張っております。 感想、メッセージ、リクエストなどそちらからいただければ嬉しいです。
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ここまでの相手は、Hossyこと星川哲視と
がじろうでした。
それではまた来週、お耳にかかりましょう。
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