News
letter

経営や趣味、時事などのブログ記事や、Podcastの発信を日々行なっています。ニュース登録をしていただければ、更新情報を配信していきますのでお気軽にご登録ください。(広告を配信することはありません)

About

星川哲視(Hossy)の個人サイト Hossy.org は、これまでの起業・経営・卒業など、さまざまな経験からの情報をブログ記事やPodcastなどさまざまな活動を通じてアウトプットするサイトです。

  • URLをコピーしました!

Episode 41|「輸入ブランドのリアル|Jawbone編」【Part 2】革新的なスピーカー登場

【エピソード概要】

Jawbone成功の鍵として、経営に深く関わったデザイナー、イヴ・ベアールの存在に焦点を当てる。製品単体にとどまらず、パッケージやWEB、売り場づくりまで含めた「ブランド全体をデザインし経営にも携わる」という思想が明らかになる。

続いて、Bluetoothスピーカー「JAMBOX」が登場。音質とデザイン、そして新しいライフスタイル提案を同時に成立させたプロダクトの魅力が語られていく。

さらに、家電量販店におけるカテゴリー分けという、一般には見えにくい販売現場のリアルな課題にも話が及ぶ。Jawboneがこの先に生み出す「時代を変える製品」への期待を残し、物語は次回へとつながっていく。

ご意見・ご感想・ご要望

Podcast:リアル経営」このエピソードに関するご意見・ご感想をぜひお寄せください。今後の配信の参考にさせていただきます。

    お名前 *

    ふりがな *

    番組内で紹介して良いですか?

    ご意見・ご感想 *

    Topic

    オープニング

    Hossy

    リアル経営|企業経営の成功と失敗、等身大で語る台本なき社長のリアル」

    この番組は、私、Hossyこと星川哲視が自らの体験をもとに、経営やその舞台裏などをリアルに語っていきます。

    リアル経営は、毎週金曜日朝6時に配信しています。

    Hossy

    おはようございます。自由人のHossyこと、星川哲視です。

    がじろう

    おはようございます。STRKのがじろうです。

    Jawbone代理店獲得の大変さ

    Hossy

    前回、Jawboneという会社とか、トリニティが代理店契約を獲得するっていうところと、あと第1弾の製品として、JawboneのICONシリーズについてお話ししました。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    どうでした?

    がじろう

    若干、だまされた気持ちが出ております(笑)

    Hossy

    なんでなんでなんで?(笑) 

    がじろう

    その、3話ぐらい前の時に、「自分でブランドを作るの大変だから、輸入のほうが簡単だよ」って教えてもらったんで、「あ、そうなんだ」って思ってたら、2年間で6回くらい通い詰めて、やっと獲得してるわけですもんね。

    Hossy

    (笑)
    それは大変かもしれないけれども、結局この製品を自分で作るって考えたら。

    がじろう

    そうですね。そのくらい大変な思いをして、誰でも取り扱える商品じゃないのを取り扱うから、やっぱり価値があるし、利益が残るってことですよね。

    Hossy

    そうです。結局、これぐらいのものを、しっかり開発して製品にするというのを、自分でやろうとしたら、2年ではできないし、渡航費程度の金額では無理です。そう考えると、やはりそういう投資をした人たちと組んでしっかりやるには、こちらも「やりたいです」「はい、どうぞ」と簡単にはいきません。

    そんなに簡単に選ばれた場合、実際問題として、ちょっとあとで話に出ますけれども、そういう絆も情熱もなく、相手に理解されていない状態で取り引きを始めてしまうと、すぐに他の人に変わってしまったり、辞めてしまったりということもあり得ます。総じて言えば、簡単にできるものは簡単に終わるんですよ。

    がじろう

    ああ、いいこと言いますね。

    Hossy

    難しいことに挑戦して、たとえば、そこから代理店を獲得したり、展示会には出ていないけれど、独自に探し当てて、海外展開なんて考えていなかったところをサポートしたりすれば、他の会社とはまったく差別化できる状態になります。彼らにとっても初めての試みを一緒にできれば、より強い絆で結ばれるのではないでしょうか。

    がじろう

    あとは、そこが企業の付加価値ですもんね。

    Value-Added Distributorという考え方

    Hossy

    そう。トリニティはね、初期の頃はその代理店業務を主としていたので、「Value-Added Distributor(VAD)」といいますが、アメリカでディストリビューションは、本当に「流通」という意味なんだよね。日本の代理店、ディストリビューターと呼ばれる存在は、日本国内においてはほぼメーカーの代わりなんだよね。

    がじろう

    うんうん。

    Hossy

    若干意味が違っていて、我々は「Value-Added」、つまり付加価値を追加して提供しますよ、ということです。英語もただ直訳するのではなく、日本人にちゃんと伝わるようなやり方にしています。ただ翻訳するだけなら誰でもできますからね、というところで「Value-Added Distributor」というものを目指して、それを標榜してやっていました。

    がじろう

    うん。

    イヴ・ベアールとブランドづくり

    Hossy

    ということで、前回デザインの話をするのに、デザイナーの話をする前に製品の話をしてしまったので、本当はデザイナーの想いから製品に至る流れで話を進める方が良かったと思っています。今回、まず最初にですね、Jawboneというブランドが成功した秘訣の大きな要素として、デザイナーの存在があるんです。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    イヴ・ベアール(Yves Béhar)というデザイナーがいるんですが、業界ではかなり有名なデザイナーです。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    当時は「100ドルPC」というプロジェクトがあったんですよ。これは、貧困国でもパソコンを使えるようにしようという取り組みです。そのパソコンをデザインしたのが、イヴ・ベアールで、これはすごく有名なプロジェクトになりました。

    最近だと、有名な椅子のブランドであるハーマンミラーの椅子もデザインしていて、一番売れている椅子のデザインを手掛けています。

    がじろう

    たぶん、この人の椅子に座ったことあると思います、僕。

    Hossy

    トリニティでは、一時期みんなこの椅子でした。

    がじろう

    そうなんですか? 

    Hossy

    はい。ちょっと本当かどうかはっきりはわからないんですが、イヴ・ベアール(Yves Béhar)は「Y」で始まるスペルなんですよね、頭文字が。

    がじろう

    はいはい。

    Hossy

    で、この椅子、背中がYですね。

    がじろう

    Yになってますね。

    Hossy

    だから、自己表現をしているんじゃないかっていう話もありますけどね(笑)

    がじろう

    へぇ。

    Hossy

    サンフランシスコのデザイナーなんですけど、これもね、検索してもらうとわかると思うんですが、見た目もめちゃくちゃかっこいいんですよ。

    がじろう

    ふんふん。

    Hossy

    一応、その当時僕らも話していたんですが、「TIME」誌という雑誌で、「世界で最も影響力のあるデザイナー25人」に選ばれたりしている人です。この時、イヴ・ベアールと何回か話をしていて、僕は本当に、出来上がった製品のデザインがすごいな、と思いました。

    それから、前回少し言いましたが、パッケージも今までにないジュエリーのようなデザインで、宝石を吊っているような、中空に浮いているヘッドセットが、まるでジュエリーのようにパッケージされていました。他の会社が本当に参考にしまして、「今見ると、こういうのあったよね」ってなるんですが、昔はこんなパッケージのスマートフォン周辺機器はなかったんです。

    がじろう

    うんうん。

    Hossy

    本当に見せ方も含めてかっこよかったんですよね。彼と僕はこのやり方がいいと思って、そうした話もしながら進めたんですけれど、普通の製品とデザイナーとの関わり方と、このイヴ・ベアールの関わり方は少し違っていて。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    彼が言うには、やっぱり「デザインっていうのは経営と一緒にやらないといけない」と。

    がじろう

    お、すごい深そう。

    Hossy

    そう。結局、会社のブランドすべてをデザインしないと、デザインしたとは言えない、ということなんですよね。

    がじろう

    なるほど、なるほど。

    Hossy

    製品の発注だけを受けて、製品の見た目だけをデザインして出来上がったものは、デザインのごく一部でしかないんです。WEBサイトはもちろん、カタログや店頭での見せ方、マニュアル、パッケージ、そしてパッケージの中の入れ方まで、そのすべてが彼らのデザインを経て出来上がっていかないと、ブランドは作れないということなんですね。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    Appleなどを思い浮かべていただけるとわかると思うんですが、やはり付属品一つとっても、すべてのところにデザインがしっかり入り込んでいると思います。彼らも同じように、「デザイナーが外注であるうちは、ブランドは作れない」と考えているんです。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    ということで、このJawboneには、イヴ・ベアールが経営陣として参加しているんですよね。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    会社の方針決定まで、デザイナーであっても一緒に参加しています。取締役会にも出るぐらいまで全部関わらないとダメだ、ということを言っていまして、そうだなと思いました。

    今の話は、このPodcastを長く聞いてくれている人ならわかると思うんですけど、これが結局、NuAnsでのTENTと同じようなことなんです。製品だけデザインしてもしょうがない、ということで、細部に至るまで、売る時も含めて、店頭の什器も含めて、すべてTENTがデザインしてくれていた、という話です。

    がじろう

    ほぉ。

    Hossy

    その時にイヴ・ベアールと話していたことと、「こういう人とブランドを立ち上げるのが一番いいな」と思っていたことが繋がって、TENTはまさにそういう人たちだ、という流れになったんですよね。

    がじろう

    なるほど。

    Hossy

    はい。なので、僕はイヴ・ベアールにすごく感化されたというか、すごいなと思っていました。イヴ・ベアールは本当に素晴らしいデザイナーです。というわけで、このICONは本当に素晴らしかったのですが、次に発表された製品に移りますね。

    がじろう

    はい。

    JawboneスピーカーJAMBOXの登場

    Hossy

    次はですね、いきなりスピーカーが出てくるんですよ。Bluetoothのスピーカー、「JAMBOX」って言うんですけれども、これは本当に素晴らしい製品です。

    ちょっと話はそれますが、僕はもともと音楽もやっていて、音響関係の仕事をしていたり、プロオーディオに関わっていたりした経験があるので、自分が「これだ」と思うスピーカーやヘッドホンを、自分では作れないと思っていたんです。だから、この分野には手を出さないようにしていました。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    納得いかないってなっちゃうから。

    がじろう

    はいはい。

    Hossy

    なんだけれども、このJAMBOXも、最初、発売のもっと前に見せられて、「次の製品はスピーカーだ」って言われた時は、「えっ?」ってなりました。「ノイズキャンセル関係ないじゃん」「Jawboneっていう骨伝導技術関係ないじゃん」って。

    普通はね、自分たちのコア技術を横展開したり、何かやっていくものなんだけれども、急にスピーカーだと言われて、「えっ」ってなったんです。でも、当時の、今から本当に15年とか10年以上前のBluetoothスピーカーって、やっぱりめっちゃ音が悪かったんですよ。

    がじろう

    へぇ。

    Hossy

    特にBluetoothというのは、細かい技術的な話は避けますが、基本的に音を良くするのにはあまり向いていない技術なんですよ。なので、もし音がいいものが欲しければ、基本的にはケーブルを挿すしかありません。

    がじろう

    はいはい。

    Hossy

    ただ、やはりケーブルを挿すと場所が固定されたりなど、いろいろな制約が出てくるので、利便性としてはかなり落ちてしまいます。

    今でも、本当に音が好きな人はワイヤレスヘッドホンを使わないですよね。有線でガチャッと挿します。空間を通じて音を飛ばす際に、何かしらの圧縮が必要だったり、一度圧縮したものを耳元で元に戻したり、といった処理をせざるを得ないんです。そうしないとすぐにブツブツと途切れてしまったり、いろいろな弊害があるため、ケーブルを挿した方が早いということになります。

    スピーカーも同じような状況で、以前はBluetoothスピーカーというと、結構音がスカスカに聞こえるという感じだったんですよ。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    いろいろなところで場所を選ばず聴けるっていうのが最大のポイントで、音を楽しむというものではなかったんですね。

    がじろう

    ふんふん。

    Hossy

    その頃って、Bluetoothスピーカー自体がすごくたくさん出てきた時代なんですよ。結局、スマートフォンによって、iPodとスマホが合体したような形になったんですよね。iPhoneで言うと。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    いつも手元に音楽が入っている状態になってて、それをイヤホンで聴いたりすることもあれば、Bluetoothのスピーカーで聴くことも多くなってきた時代に、「音質がダメだったのを変える」って言っていたんです。それで、ちょっと聴かせてもらったら、もちろんちゃんとしたスピーカーと比べると音は良くないんですけど、それまでのBluetoothスピーカーと比べると圧倒的にいい音なんですよ。

    がじろう

    へぇ。

    Hossy

    これは、かなりすごいなと思いましたね。それに加えて、見た目もいいんですよ。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    イヴ・ベアールのおかげで、めちゃくちゃかっこいいデザインだったんですね。

    がじろう

    何か似ていますよね。その前のものと。

    Hossy

    上下を柔らかいゴムで挟んでいて、パンチング加工を施したアルミ板を巻いて作られています。ただ、この作り方は本当に大変なので普通はやらないのですが、耐久性を考えると1枚の板を巻いたほうが良いということもあります。しかし、ポータブルで持ち歩くものなので、落としたりしても大丈夫なように上下を柔らかいゴムで覆っているんです。これなら、落としても全然大丈夫、という感じで作られていたんですね。

    がじろう

    何かすごいヒット作を一つ当てたメーカーが、次も同じくらいかそれ以上のものを当てられるのって、すごく稀なことじゃないですか。

    Hossy

    そうだね。

    がじろう

    しかも、それが2作目でもすごいものを作っているということですよね。

    Hossy

    そう。

    がじろう

    それ、だいぶ稀ですよね。

    Hossy

    うん。まず、これまでの課題だった音質を解決しつつ、バッテリーも結構長持ちしたんだよね。当時のBluetoothスピーカーはだいたい2~3時間くらいしか持たなかったのに、これは確か8時間とか持ったはず。

    がじろう

    一晩中踊ってられるじゃないですか。

    Hossy

    (笑) そう、それでマイクも付いてて、通話もできたんですね。

    がじろう

    へぇ。

    Hossy

    今ってスマートスピーカーって、たくさん出てきているでしょう?

    がじろう

    はい。

    Hossy

    Hey SiriとかAlexa、OK Googleといったものの、まさに走りとも言える存在です。話しかけて何かを伝えたり、通話をしたりできるスピーカーなんですよ。音楽も楽しめるし、スマートフォンと連携してコミュニケーションもできる。そして、見た目もかっこいいという。

    ICONの時と同じなんですけど、やっぱり僕が好きなタイプなんですよね。何かをちゃんと解決していて、新しいライフスタイルを提案していて、なおかつかっこいい。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    なので、このJAMBOXも、日本では本当に僕を含めてトリニティで情熱を持って展開した結果、すごく売れましたね。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    この後、これによく似た製品が中国からたくさん出てくるんですよ(笑) 見た目は似ているんですけど、音は本当にしょぼいんですよね。それぐらい、ものすごく画期的なBluetoothスピーカーだったんです。ちょっと時系列は無視して話を続けると、さらに後になって、もっとドスンドスンと響く「BIG JAMBOX」という、さらに大きなタイプのものも出てきて。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    音がより良いもの、となると、それを持ち運ぶというのは日本人には少し難しいですね。アメリカ人だと、よくほら。

    がじろう

    車に?

    Hossy

    そうですね。車に積んだり、昔はほら、肩に巨大ラジカセのようなものを担いだりして、アメリカのヒップホップの人たちみたいにね。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    それぐらいのサイズのスピーカーが発売された後、今度は初代よりも小さい「MINI JAMBOX」が登場します。この初代よりも小さいタイプは、本当に音がさらに良くなっていて、しかもコンパクトな製品でした。

    JAMBOX、BIG JAMBOX、MINI JAMBOXの3シリーズが展開されたのですが、MINI JAMBOXも本当に素晴らしい製品で、音質も良いうえに軽くなり、バッテリーライフはさらに伸びて10時間ぐらい使えるようになりました。しかも、2個買うとリンクしてステレオで聴くことができたりと、テクノロジー面も新しくなっていたんです。

    がじろう

    ふ〜ん。

    Bluetoothスピーカーと量販店のカテゴリー問題

    Hossy

    スピーカーのラインナップは、物もすごく良かったので、とても売れたんですね。

    若干余談ですが、ワイヤレススピーカーは家電量販店でも販売していたんです。ただ、普通の人にはなかなか分からない「家電量販店での取り扱いをどうするか問題」というのが実はありまして。聞きたいですか?

    がじろう

    聞きたいですね。

    Hossy

    Jawboneとは直接的には関係ないんだけれども、実際Jawboneのスピーカーを売る時の家電量販店での難しさっていう話ね。

    がじろう

    ほう。

    Hossy

    これしょうがないんだけれども、家電量販店って「カテゴリー」というのがあるんですよね。

    がじろう

    あ〜、はいはい。

    Hossy

    よく、当たり前のように「家電」っていうカテゴリーがありますよね。その中には、「白物」って言われるものがあって、冷蔵庫とか洗濯機とか、昔は白いものが多かったんですけど、といったカテゴリーがあったり、「黒物」みたいなものもあります。テレビとか、スピーカーとか、ブルーレイレコーダーとか、そういったものがそうですね。

    それで、これと同じように「ポータブルオーディオ」っていうカテゴリーもあるんです。オーディオがあって、ポータブルオーディオがある、という感じですかね。それとは別に、iPhoneとかそういったものが出てきたことで、「スマートフォン」っていうカテゴリーができたわけですよね。スマートフォンには、「スマートフォンのアクセサリー」っていうカテゴリーもあるわけです。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    トリニティは、もともとiPodのアクセサリーを扱っていたので、ポータブルオーディオカテゴリーのアクセサリーが中心でした。その後、スマートフォンが登場すると、また別のカテゴリーにそのスマートフォンが出てくることになったわけです。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    それで、そこにスマートフォンアクセサリーがあるわけですね。そして、もう一ついうと、PC、つまりパソコンとか。実はiPadっていうのはパソコンのカテゴリーに入るんです。iPadのアクセサリーっていうのは「PCサプライ」と言って、パソコンのアクセサリーのエリアになるんですね。

    それぞれが結構部門が分かれているんですよ。そうすると、たとえばBluetoothスピーカーってオーディオ製品でもあるじゃないですか。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    そうすると、先ほどお話ししたポータブルオーディオのカテゴリーについてですが、iPhoneでもAndroidでも良いのですが、スマートフォンで音楽を聴きますよね。

    がじろう

    そこの付属品でもあると。

    Hossy

    そうすると、スマートフォンのアクセサリーという位置づけにもなりますよね。もともとはスマートフォンは後のカテゴリーなんですが、パソコンを使って、その周りにスピーカーを置いて音を聴くというのは、一般的な使い方としてあるわけじゃないですか。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    そちらにもオーディオがあるわけですよね。そうすると、カテゴリーの分かれた製品をどこに置くかという、かなり難しい問題が発生してしまうんですよ。それぞれバイヤーが違うんですよね。

    がじろう

    そうですね。

    Hossy

    基本的に、家電量販店のバイヤーというのは、本来なら自分が目利きをして「これはいい」となったものを、「うちのお店でこういうふうに展開しよう」と、メーカーと話をして仕入れを交渉し、仕入れるわけです。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    それが売れれば自分の成績になるわけですよね。もちろん、在庫の回転率や利益率など、いろんなことが関係してくるものの、自分の売り場で売れてくれたら自分の成績になるわけです。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    ただ、たとえばオーディオコーナーの人がスマホアクセサリーを売ると、その売上はスマホアクセサリー担当のバイヤーの成績になってしまうんです。

    がじろう

    なるほど。

    Hossy

    なので、さっきお話しした3つのカテゴリーで考えると、もしスピーカーをオーディオカテゴリーに登録してしまうと、スマートフォンアクセサリーのコーナーには置けなくなってしまうんです。さらに、PCアクセサリーのコーナーにも置けなくなってしまうんですよ。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    これ、どこに配置するかで展開が大きく変わってしまう可能性があります。一般の方には少し分かりづらいかもしれませんが、かなり難しい問題なんですよ。

    がじろう

    そこで明暗が分かれちゃうんですね。

    Hossy

    そうなんですよね。これはなかなか難しい問題で、本当に「もうスマホでしか使わないよね」というものであれば、スマホアクセサリーにしたほうがいい、といった判断もできます。明確にどちらかのカテゴリーに属するほうがいいと分かっているものはいいのですが、「Bluetoothスピーカー」はどれも当てはまる可能性があって、分類に悩むところです。

    がじろう

    結果、どれにしたんですか?

    Hossy

    結局、これからのライフスタイルを考えると、僕らの製品はスマートフォンアクセサリーなので、スマートフォンを買う人が見るコーナーに置いてもらうのが一番良いと思うんですよね。

    これも、世の中の趨勢がどうなっているかによって、その売り場が縮小されてしまう場合もあるし、スマートフォンアクセサリーの売り場は拡大こそすれ、縮小はなかったけれども、逆にオーディオというカテゴリーはやっぱり縮小していっていたんですよ。

    がじろう

    う〜ん。

    Hossy

    何か聴く時の起点は、やはりスマホになる場合が多くなりますよね。だって今どきだったら、SpotifyとかYouTubeとかApple Musicでもそうですが、そういったものはスマホですよね。スマホから音を出して、ヘッドホンじゃなくてスピーカーで出す、という使い方もあるじゃないですか。イヤホンとかも同じ話で、オーディオで聴くのかスマホで聴くのか、みたいな。

    ちなみにさらに余談で言うと、トリニティでは、いくつかの製品を複数のカテゴリーに登録するという方法をとりました。

    がじろう

    へぇ、すごいですね。

    Hossy

    いや、すごくはなくて、基本的に管理しているのがJANコードという13桁のコードなので、製品ごとに分けています。オーディオ用は何番、スマホ用は何番、というように。そうすると、2か所に置けるんですよ。

    がじろう

    へぇ。

    Hossy

    ただ、デメリットもあって、在庫が分かれてしまうんですよね。

    がじろう

    あぁ、なるほど。

    Hossy

    同じものなんだけど、この製品はこっちの売り場では売れないんです。スマートフォンアクセサリー、iPodアクセサリーのカテゴリーと、オーディオアクセサリーのカテゴリーがあったとします。この2つを登録した場合、スマートフォンアクセサリーの方がすごく売れて、在庫がなくなってしまったとします。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    オーディオ側では余っていても回せない。

    がじろう

    一回引き取って、JANコードを変えてから、もう一度納品、という形でないとダメなんですね。

    Hossy

    そう。というね、デメリットはあるんだけど、横展開はできる。ただ、ちょっとこれは最近少しずつ変わってきたので、家電量販店も「これダメでしょ」ってなるじゃない? カテゴリーで縦割りの量販店の構造の問題だから、お客さんには関係ないんだよね。

    がじろう

    うんうん。

    Hossy

    オーディオを見ようと思って来た人も見られるといいし、スマホのアクセサリーとして探している人も見られるといいのにね。量販店の縦割りの構造と、メーカーがどこをチョイスするかによって、売り場が違ってしまうんですよね。実は、僕らがやっていた頃に、唯一カテゴリーをまたいで置ける量販店がありまして。

    これが、かの有名なヨドバシカメラです。

    がじろう

    へぇ。やっぱり最先端いってるんですね。

    Hossy

    最先端という話なのかな(笑)

    がじろう

    ちゃんとお客さんに寄り添っている。

    Hossy

    そうなんですよ。だから、ヨドバシカメラは、いくつかのポイントで「ただの量販店で他と同じ」というわけではないんです。ヨドバシカメラならではの、すごくいい部分があるんですよ。ヨドバシカメラだけは、同じ商品登録でも3か所に置く、といったことができるんです。

    もちろん、それぞれのバイヤーが認めればの話ですが。そして、バイヤー同士でちゃんと話をしてくれるんですよ。「ここで登録したけど、こっちにも展開しましょう、こっちにも展開しましょう」みたいなね。本当に、ヨドバシカメラは素晴らしい会社なんです。

    がじろう

    いいですね。

    Hossy

    めっちゃ余談になっちゃいましたけれど。

    がじろう

    いや、結構こういう余談が欲しいです。

    Hossy

    (笑)
    そうだよね。製品の細かい話にしても、「そうですね、へぇ〜」って聞くしかないものね。ということで、JAMBOXもすごく売れました。今、時間を見ると、もうかなり良い時間になってしまいました。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    今から考えると、「Jawboneといえばこれ」という製品が、この次に登場するんですよ。

    がじろう

    えっ、すごいですね。本当に、どんどんさらに超えてくる製品を出されるんですね。

    Hossy

    そうなんですよ。

    がじろう

    すごいですね。映画でもだいたい3部作って、1作目は面白いけど、2作目とかはちょっと尻すぼみになることがあるじゃないですか。

    Hossy

    マトリックスの悪口はやめてください。

    がじろう

    そんなこと言ってないです(笑)

    Hossy

    1作目が一番面白いですよね。

    がじろう

    そうですね。だいたい1作目が面白かったから、2作目、3作目と続いていくんですよ。

    Hossy

    まぁ、映画では何部作のものでも、1作目ではなくても面白いものもありますよね。

    ここまで2回にわたってお話ししましたが、ご紹介した製品はまだ2つだけ。ヘッドセットが出て、JAMBOXというスピーカーも出てきました。でも、この後さらに時代を変える製品が登場しますし、トリニティ史上でも輸入ブランドで一番売上高が高かった製品も出てくるんです。ただ、これらをお話しするには時間が足りなすぎるので、もう1週だけお付き合いください。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    ただ、もちろんこれには終わりもある話です。ピークを迎えながら、終わっていくというあたりも、なかなか他にないストーリーで、リアルな経営の話として面白いかなと思います。僕がね、実際にすべて携わった裏側も含めて、次回お話しさせてもらいたいなと思います。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    では引き続き来週もよろしくお願いします。

    がじろう

    よろしくお願いします。

    エンディング

    Hossy

    リアル経営|企業経営の成功と失敗。等身大で語る台本なき社長のリアル」

    概要欄にこの番組のWebサイトへのリンクを張っております。 感想、メッセージ、リクエストなどそちらからいただければ嬉しいです。

    がじろう

    毎週金曜朝6時配信です。ぜひフォローお願いします。

    Hossy

    ここまでの相手は、Hossyこと星川哲視と

    がじろう

    がじろうでした。

    Hossy

    それではまた来週、お耳にかかりましょう。 

    コメント

    サインインしてコメントする

    または
    Topic