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星川哲視(Hossy)の個人サイト Hossy.org は、これまでの起業・経営・卒業など、さまざまな経験からの情報をブログ記事やPodcastなどさまざまな活動を通じてアウトプットするサイトです。

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Episode 14|「お金のリアル」会社売却で得たお金と税金、その後の資産運用。【Part 1】

【エピソード概要】

今回は会社の売却によって得た個人資産について赤裸々に語る。

M&Aの舞台裏で繰り広げられた契約の様子、そして巨額の資金が動く瞬間の衝撃。共同創業者への分配、ファイナンシャル・アドバイザーへの高額な報酬、そして国内でも限られた人数の「超富裕層」の仲間入りを果たしたという事実。

多額の税金、そして退職金についても具体的な金額を交えて明かされる。そこから見えてくる、経営者の税金への考え方とは。

包み隠さない「お金のリアル」が、今ここに。

ご意見・ご感想・ご要望

Podcast:リアル経営」このエピソードに関するご意見・ご感想をぜひお寄せください。今後の配信の参考にさせていただきます。

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    Topic

    オープニング

    Hossy

    「リアル経営|企業経営の成功と失敗。等身大で語る台本なき社長のリアル」

    この番組は私、Hossyこと星川哲視が自らの体験をもとに、経営やその舞台裏などをリアルに語っていきます。

    リアル経営は、毎週金曜日朝6時に配信しています。

    Hossy

    おはようございます、自由人のHossyこと星川哲視です。

    がじろう

    おはようございます、STRKのがじろうです。

    Hossy

    前回、前々回と「経営資金のリアル」ということで2回にわたってトリニティの資金やお金の流れ、その時のトリニティの運用についてもお話をしたんですけれども、今回はより生々しく、僕の個人のお金のリアルを。

    がじろう

    そこまでさらけ出すんですね。

    Hossy

    やっぱりこういう話になるじゃないですか。突然オープンというか、情報解禁したので、「えっ?」っていう人が多くて。久しぶりの人や元お客さんも含めて、ここ数ヶ月、ちょこちょこ会ったりしているんですよね。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    その時にやっぱり「なんで辞めんの?」みたいな話と、「これから何すんの?」っていう話と、「どれぐらいもらってどうしたの?」みたいな話が、3大聞きたいこと、じゃないかなというのがあって。

    がじろう

    そうですね。

    Hossy

    こちらから言わないと、なかなか聞きにくいのがお金の話ですよね。

    がじろう

    確かに。

    Hossy

    ほら「なんで辞めたの?」と「これから何するの?」っていう話は一応聞けるじゃないですか。だけど、「いくらもらったのか?」とか「そのお金どうすんの?」みたいな話は、なかなか聞きづらいところではありますよね。

    いくらもらったかとか、株式譲渡の対価としての金額そのものは、守秘義務があってちょっと言えないんですけれども、ざっくり税金がどれぐらいとか、そういう話も含めて、今回お話してみたら面白いかなと。一番興味があって、なかなか聞きづらいところでもあると思うので、このテーマでやってみようかと思ってます。

    がじろう

    タイトルに「リアル」があるだけあって、さすがって感じですね。そこまで話していただけると。

    個人資産とお金の話

    Hossy

    そうですね。まあ、隠すことでもないかなっていうのはありますし、せっかくこういう番組を聞いてくれている人は、リアルなところを聞けるのが面白いと思うので。この番組を聞いてくれている人も、やっぱり『リアル経営』というタイトル通り、「リアル」な話を聞きたいと思ってくれている人が多いかなと思うので、今回は「お金のリアル」というテーマにさせてもらいました。

    がじろう

    楽しみです。

    Hossy

    経営者の人って周りにいろいろいますけれども、M&Aをして自分の会社を売却して、その対価としてお金をもらったっていう人は結構少ないと思います。それで、どうやってやるのか、どういうふうにお金をもらうのか。まさか現金で受け渡すわけではないっていうのは、まあわかるとは思うんですけれども、ここら辺からスタートしていきたいなと。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    今回は、ファンドですね。以前にお話ししたアント・キャピタル・パートナーズ(ACP)という会社が、僕が持っている株式をすべて購入というか、株式譲渡してその対価を支払うかたちで、契約が成立するということなんですけれども。M&Aの仲介会社って、よくテレビCMで見るような会社とかありますけど、そういう会社の場合、割とその会社の大きな会議室みたいなところで最終の契約締結をすることが多いんです。

    あと、銀行からお金を借りて買収資金を調達する場合は、銀行で契約することも結構あります。今回は、ACPがLBO(レバレッジド・バイアウト)という、ちょっと難しい用語なんですけれども、そのかたちでトリニティの買収資金を一部調達したので、とある銀行で契約を締結しました。

    がじろう

    ふ〜ん。ファンド自体も銀行からお金を借りて、ということなんですね。

    Hossy

    そうなんですよ。自分が過去にトリニティでエウレカスタジオというスマホゲームの会社をM&Aした時は、100%自己資金というか、トリニティが持っている現金でM&A資金に充てたので、銀行からお金を借りることはなかったんですね。だから、そういうものかなと思っていて。

    これも本当に最初はわからなくて、素直な感想で言うと、ファンドってその名前からしていろんな出資者からお金を集めて、お金を持っている状態で投資したり買収したりするのかなって思ってたんです。もちろんそれもあるんですけど、ただ、そのお金を100%使って買収するかというと、ほとんどの場合はそうではないらしくて。

    がじろう

    なるほどなぁ。

    Hossy

    一部を金融機関から資金調達して借り入れる。購入資金の半分ぐらいはそれで賄うのがわりと多いらしいです。

    がじろう

    へ〜。

    M&Aの裏側

    Hossy

    僕もこれはその時に聞いた話なんですけど。LBOというのは、銀行もなぜお金を貸すかというと、買収先の会社の価値を見て、それに対してお金を出すというかたちなんですよね。なので、以前にお話ししたデューデリジェンスみたいな調査は銀行側もすごく厳密に行なうわけです。トリニティという会社が、根本的に反社会的勢力との関係がないか等も含めて、いろんなことを調べていくんですね。

    なので、今回はLBOという形でした。エウレカスタジオの時は、日本M&Aセンターという、たしか最大手のM&A仲介会社だったので、東京駅のところにあるオフィスで契約とお金の受け渡しをしましたね。今回は、とある銀行からのLBOローンがあったので、そこで契約をしました。

    がじろう

    ふ〜ん。

    Hossy

    お金の支払いと契約書のサインですが、現金でやり取りする場合は、その場でお金を受け取ってからサインをします。ただ、今回はさすがにそういうレベルの金額ではないため、銀行振込になるんです。当日の手続きとしては、まず契約書をすべて用意しておき、銀行の担当者が「振り込んできます」と言って手続きを進めてくれる、という形でした。

    がじろう

    ほぉ。その時、銀行の部屋はすごい緊張感というか、独特の雰囲気になりそうですね。

    Hossy

    そうそう。「振り込み、完了しました」みたいな感じで。それで、僕がスマートフォンの三菱UFJ銀行のアプリを何回か起動し直して確認していて。でも、個人間の送金みたいにすべてがデジタルというわけではなくて、伝票を書いて手続きするので「社内手続きでちょっと時間がかかるかもしれません」とか言われていました。

    でも、実際は10分もかからずに僕の口座に何十億円という金額が振り込まれていて。さすがに人生の中でその桁の振り込みをされるのは初めてだったので、スクリーンショット撮りますよね(笑)

    がじろう

    はははっ。そうですよね。あと、何回か数え直すんじゃないですか。

    Hossy

    桁をね。

    がじろう

    そうそう。

    Hossy

    もちろん人によっては何百億円、何千億円と持っている人もいるとは思うので、桁としては存在するんでしょうけれども、自分としては今までにない桁数の入金ですし、億以上の入金があるっていうのは周りでもそんなにないですね。「億が振り込まれました」みたいな話はないですからね。

    がじろう

    ないですね。

    Hossy

    もうひと桁は多いので、びっくりはびっくりですね。それで、入金を確認したら、そこで契約書が最終的に締結されて、書類を渡して、いったん契約自体と株式譲渡はこれで完了するというかたちです。この現場も、やったことがない人の方が世の中では圧倒的に多いので。僕もさっき言ったように買う側と売る側で一回ずつ体験しました。

    がじろう

    普通の人がイメージしやすいように言うと、ドラマの「地面師たち」を見ている人がいるかわからないですけど、あの契約のシーンがちょっと近いかなと僕は思っていました。

    Hossy

    僕は「地面師たち」は見てないんですけど、なんとなく想像はできます。結局、契約書だけ交わしてお金が振り込まれていないとまずいので、ちゃんと入金確認と合わせてやるというのがポイントですね。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    以前お話ししたように、共同創業者の馬場が株式の2割を持っていました。今回のディールでは、僕がそれをいったん買い取るかたちで、やり取りは僕の方で一括しておこなったので、すべての代金、株式の対価は僕が一度受け取りました。そして、その中から馬場に20%の持ち分を渡した、という流れです。

    なので、一度大きな金額が入金されたかと思うと、すぐにまた大きな金額が出ていく、という流れでしたね。何十億円か入ってきて、何億円か渡して、ということですね。

    がじろう

    豪快ですね。

    Hossy

    もう一つの大きな支出が、ファイナンシャル・アドバイザー(FA)への報酬でした。FAは、買い手と売り手の両方の間に入る仲介会社とは違い、どちらか一方の専属としてディールのアドバイスをする、という役割を担っています。僕も会社を売却するのは初めてで知らないことがいっぱいあるので、前にお話ししたような弁護士との契約も含めて、お金周りのことをすべてバックアップしてくれるんですね。

    このFAにも、売却した金額の何%という報酬が決まっているので、これを支払わなければいけません。これもリアルな話ですけど、僕が思っていたよりは金額が大きかったです。この仕事、結構破格に儲かるなと。

    がじろう

    はぁ、手間の割にはってことですか?

    Hossy

    そうです。手間はあるとは思うんですけれども、それに対しての対価としては相当大きいなとは思いますね。だから、これを聞いてくれている方で経営に携わっている人は、めちゃくちゃM&Aの営業が来るっていうのが肌感覚でわかると思うんですけど、あれはもう本当に儲かるからやっているっていう感じですね。

    結局、仲介するだけなので仕入れをするわけでもないし、在庫リスクもない。不動産と違って、土地を一度買うとかっていう資産があるわけでもなく、どこかの会社を紹介して、どこかの会社を売却させたらお金をもらえるというかたちなので。会社の規模が大きければ、何%といっても売却金額が大きくなるので、すごい金額になるというところですね。

    がじろう

    はい。

    富裕層の定義と実感

    Hossy

    まず僕自身、冒頭で言った通り、いくらというのはなかなか直接は言えないんですけれども、日本の新聞やいろんな報道で出てくる「富裕層」の定義がありますよね。「アッパーミドル」とか色々ありますけど、たしか野村総合研究所が定義している「富裕層」というのは、1億円以上の金融資産を持っている人のことらしいんですよね。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    それで、5億円以上持っている場合は「超富裕層」というかたちになるんですよ。なので、僕もそこで言うと「超富裕層」という括りになるぐらいの金額を手にしています。5億円以上であれば、金額の大小にかかわらず「超富裕層」という括りは一緒なんですけど、ちらっと調べてみたら、日本全国に9万人ぐらいいるらしいですね。

    がじろう

    結構いますね。

    Hossy

    0.17%ぐらいですかね。

    がじろう

    0.17%だと少ないか。

    Hossy

    9万人っていうと、まあまあ多いなと思いますけどね。

    がじろう

    そうですね、東京ドーム2杯分くらいですもんね(笑)

    Hossy

    そういうことなんですね。

    がじろう

    超富裕層の集まりをしたら東京ドーム2回開催できますね。

    Hossy

    ほら、金融資産といっても現金に限らず、株式もそうですし、土地とか不動産で言えば、都心でビルを1個持っていたら普通に10億円、20億円とかになるので、それで一応「超富裕層」っていう枠に入ってくるんじゃないですかね。

    がじろう

    これ、代々お金を受け継いで入る人もいると思うんですけど、創業者で超富裕層はどれぐらいいるんですかね? 

    Hossy

    いや、これはちょっと調べてみないとわからないですね。

    がじろう

    そうですよね。だって上場企業が4,000社前後でしょう。

    Hossy

    だから、上場した企業の創業者は当然この枠に入ってくるでしょうし、その時に共同でやっていたり、株を一緒に持っていたりしたら大体入ってくるし、という感じはありますね。でも、今上場している企業といっても、新規上場となるとそこまで多くないですよね。

    がじろう

    そうですね。

    Hossy

    年間に。そんなにね。

    がじろう

    すごいな。

    Hossy

    ちなみに、女性の超富裕層というのは、数字として公表されているわけではないんですけれども、全体の割合から推測すると0.01%ぐらい。

    がじろう

    さっきの0.17%から考えると、17分の1ぐらいですかね。

    Hossy

    まず、自分で創業して上場企業の社長になったという女性はあまりいないですしね。やっぱりまだまだ男社会だからというのはあるんじゃないですか。

    がじろう

    ということは、馬場さん(共同創業者)で超富裕層になっているということは、Hossyさんはその5倍はあると。

    Hossy

    まあ、似たような感じですかね。

    がじろう

    なんとなく金額のイメージがつきました。

    Hossy

    今言っているのは、直接もらったお金ではなくて、最終的に手元に残った金額の話ですよね。

    がじろう

    なるほど。税引き後。

    税金と社会との関わり

    Hossy

    はい。FAの費用もそうですし、税金の話もリアルなところとしてしていかなければいけないので。税金なども引いた金額が最終的な手残りですね。なので、実際の株式譲渡の対価はもっと多いんですけど、最終的に手に残るものとしては、ざっくりそれぐらいのイメージを持っていただけるといいのかなと。

    がじろう

    ふんふん。

    Hossy

    その流れでいきますけれども、上場と非上場とあると思うんですけど、僕らの場合は非上場の会社なんですけど、この株を売却する場合っていうのは、正確に言うと20.315%の税金がかかるんですね。元々は前にお話しした資本金っていうのが990万円でした。この990万の持ち分は(馬場と僕で)2割、8割でしたけど、一回わかりやすく、僕が単純にまとめて売却したんです。

    この990万がコストで、売った金額が売上で、その差が利益になるわけじゃないですか。実際には、さっきのFAの費用とか契約周りの多少の費用は「控除」と言ってコストとして計算していくので、実際の利益として認定されるのは、もうちょっと少ないんですけれども。とはいえ、結構な高い金額が利益として出てくるので、これに所得税と住民税がかかります。所得税15%、住民税5%、それに復興特別所得税っていうのが0.315%、合計で20.315%という形の税金がかかるんです。

    なんで、想像してもらうと、10億円でもし売ると、その約2割…およそ2億円が税金でかかる、という感じですね。

    がじろう

    うわぁ、いかついなぁ。

    Hossy

    いかついでしょ。

    がじろう

    生涯年収ぐらいですよね。

    Hossy

    20億円だったらいくらですか? 

    がじろう

    その倍だから4億円。

    Hossy

    4億円とか(笑)
    30億円だったら6億円とか、結構な金額を税金で引かれるんですね。

    がじろう

    払う税金の額が、宝くじの当選金ぐらいの感覚ですね。

    Hossy

    宝くじでも7億円とかですから、相当な金額を払います。

    これも今後のどこかの回で言いますし、経営資金の時にも話しましたけれども、やっぱり税金は払うべきだと思っています。これは日本国民として、日本で生きていく上で、いろんな社会インフラを含めて税金で成り立っているわけですから。

    この国に生まれ育ってきた限り、この国にお返しするのは当たり前なので、高いなとは思いつつも、むしろ貢献できたなと。たとえば、住民税というのは、僕が住んでいる埼玉県新座市、それから県民税として埼玉県に支払うというかたちですので、この分は誇りを持って支払うと思ってます。

    がじろう

    一番最初からそういう発想なんですか? 

    Hossy

    最初というのは、トリニティを創業した時から? 

    がじろう

    そうそう。

    Hossy

    いや、なんだかんだ創業してからキャッシュフローが回り始めて、「これはそう簡単には潰れないな」と思い始めたのが、3年から5年ぐらいの時ですかね。「これはそう簡単には終わらないな」と思い始めて。本当に安泰というか、目の前のこと以外も考えられるようになったのが10年ぐらい経った頃かな。

    その頃にはもちろん毎年必ず税金を払っていましたけど、税金を払うことに対しての意義みたいなものを感じ始めたのは、そこら辺からですね。最初は本当にがむしゃらで、税金がどうこうよりは生き残ることが重要でした。でも、5年、10年と経つうちに、前回お話しした通り、税金を払わない会社にはお金が残らない。

    30何%税金を取られるけど、残りの60数%は残る。だから利益を出さない限りキャッシュは残らないというのは初期の頃から思っていました。そこはありつつ、個人においても社会貢献できるならそれがいいなと思って。余談ですけど、僕はふるさと納税をしないですからね。

    がじろう

    そのまま払うんですね。

    Hossy

    地元に住んでいる人がふるさと納税をすると、その納税した先の自治体に税金が入ってしまうので、自分の地元に税金が落ちなくなるんです。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    収入が多い人ほどふるさと納税の枠が大きいので、返礼品をたくさんもらう人がいっぱいいますけど。僕は、ふるさと納税しないんです。

    がじろう

    地元愛が強いですね。

    Hossy

    結局、新座市や埼玉県のインフラを使って生きているわけじゃないですか。水道もそうだし、道路もそうだし、電気もガスも含めて、インフラの恩恵を受けている。その他、教育でも、学校に通うのだってそうですし。そういうふうに思っています。一方、制度として、この約20%という税率は、金融投資で得た利益にかかる税率と同じなんですね。

    なので、これを普通に給料や役員報酬というかたちでもらうと、この金額だと最高税率(55%)になっちゃうんです。そうすると、10億円の所得だったら5億5,000万円が税金。

    がじろう

    うわぁ。

    Hossy

    20億円だったら11億円も払うことになります。もちろん、それが本当にそういうルールだったら仕方がないし、さっき言ったみたいに、払った分だけ社会に還元できていると思えばいいんですけど。ただ、株式譲渡だと約20%で、給料としてもらうとすごく税金を取られるっていうのはありますね。

    あと、よく言われる社会保険料もこの収入に対してかかってくるんですが、上限があるんですよ。会社員の方々は収入に対する社会保険料の割合がめちゃくちゃ高いと感じると思うんですけど、これは個人的には社会制度の設計の問題かなと思っていて、どこかで改善すべき点があるのかなとは思いますね。年金も健康保険も上限がるので無限に払い続けるわけではないんです。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    だから、一定の収入を超えると、それ以上は増えない。今、稼いだお金から国に差し引かれるものの割合が45%だとか、人によっては50%近くなるという話がありますけど、上限を超えてくると、どんどん収入が増えても社会保険料の金額は変わらないので、収入に対する割合はすごく減っていくんですよね。10%もいかなくなったりします。超富裕層の人たちにとっては。ここはちょっと社会システムの歪みですよね。

    がじろう

    うん。

    Hossy

    いずれにせよ、もしこれを給料でもらっていたとしたら、所得税45%と住民税10%で、合計55%の税金がかかっていた。それからすると、株式譲渡で受け取るというのは、税金としては比較的安いということですね。

    がじろう

    株式譲渡でもらうと、ということですね。

    Hossy

    はい。ただ、絶対額はそれなりに高いですし、確定申告をして払うわけですね。なので、口座にお金が入ってきた後、先ほどのアドバイザーと馬場に支払いを済ませた後の手持ちの現金は、まだそれなりに多いです。だけど、その金額から、今言った税金を翌年の確定申告で払うんですよ。

    がじろう

    はいはい。

    Hossy

    だから、それをちゃんと計算しておかないと、「すごい額が手元にある!」と思っても、後々がっつり引かれるわけです。所得税に関しては確定申告なので、今年の4月にそれなりの金額を納めました。

    がじろう

    ちょっと話が戻っちゃうんですけど、僕も今は「税金はしっかり払った方がいい」と思っているんですよ。今は。ただ、色々きっかけがあって、恥ずかしい話ですけど、一番最初の独立した時とかは、コンサルにお金を払って、一番節税できる状態を提案してもらうぐらいのことをして。税金は払わなくていいようにみたいな。

    Hossy

    赤字になるかならないかみたいな。

    がじろう

    そう。怖かったのが違法になるのは嫌だったので、違法になっていないかのチェックまでしてもらって、いかに税金を払わなくて済むか、みたいなことをやっていたんです。

    でも、ある時、電力会社をやっている友達が、営業利益1億円以上を3年連続ぐらいで出していたんですけど、その翌年にロシア・ウクライナの問題とかで電気の仕入れ値がドカーンと上がって、3週間ぐらいで5億円ぐらいのお金が溶けた、みたいな状態になったことがあったんです。

    ただ、その時に、彼は税金をちゃんと払っていたからキャッシュも残っていて、銀行がだいぶ助けてくれたらしいんですよね。

    Hossy

    うん。

    がじろう

    という話を聞いて、「ちゃんと税金を払っていると、いざという時に助けてもらえることがあるんだ」というのを知って、ちょっと気持ちが「ああ、税金を払わないとあかんのかな」って揺らいで。

    それで、自分で農業とかをやり始めると、5メートルぐらいアスファルトを敷くだけで18万円とかかかるんですよ。それを見た時に、「この道路って、どんだけお金がかかってるんだ?」と。

    その時に、Hossyさんがさっき言ったみたいに、「自分たちはインフラにめっちゃ助けられてるな」と感じて。

    Hossy

    うん。

    がじろう

    あとは、松下幸之助さんが講演で言っていたという話を聞いたことがあるんですけど。「この中に赤字の会社の社長はいますか?」と問いかけて、手を挙げた人たちに、「君たちは道路の真ん中を歩いてはいけない。隅っこの方を、恥ずかしそうに歩きなさい」と。「道路は税金でできているんだから、税金を払っていない君たちに、道路を歩く権利はないんだ」みたいなことを言っていた、というのを人づてに聞いて。

    この辺りの話があって、やっと僕は「税金ってちゃんと払った方がいいんだな」って思えるようになりました。ステップを踏んで、やっとHossyさんの発想に近いところにいけたんですけど、Hossyさんの話を聞いていたら、もう最初から地元愛がすごくて。普通に。

    Hossy

    いやいや、最初からではないですよ。本当にさっき言ったみたいに、最初はがむしゃらにやるしかなかったですし。変な節税をして赤字にしよう、みたいなことは確かに思ったことはないですけれども、それは税金のためというわけではなかったですね。生き残るために必死に稼ぐ、というところだけだったかな。

    がじろう

    う〜ん。

    Hossy

    実際、税額は大きいなとは思うけれども、それを「自分が社会に貢献したんだ」と思えば、それはそれで気持ちの持ちようです。中には「国に搾取されている」みたいに思う人もいるかもしれないですけれども、やっぱりその税金をもって国が成り立っているわけですから。そういう意味では、正しく使ってほしいなとは思います。

    無駄な下請け、孫請け、ひ孫請けと続いて、中間マージンだけを天下り会社が持っていく、みたいな無駄な使われ方はされたくないなとは思いますけれども。いずれにせよ、何億円という税金を払えたのは良かったなと。

    がじろう

    良かったな、と言えるのがすごいですね。さすがです。

    Hossy

    ちなみに、所得税は確定申告をして払って、住民税はまた別に通知が来るんですね。市民税・県民税というのが、一括か4分割で支払うかを選べて。実は、今日これ収録している前日に、住民税の1回目の引き落としがあって、1回で3,500万円くらい。

    がじろう

    うぉ〜!

    Hossy

    いきなり引き落とされました。

    がじろう

    いかつい。

    Hossy

    なかなかすごいですね。これをあと3回払います。

    がじろう

    なるほど。さっきからずっと所得税が何%、住民税が何%、とか言ってくれていたので、今の金額を聞けば、賢い人は遡ってある程度計算できるってことですね。

    Hossy

    ある程度ね。

    がじろう

    はい。

    退職金のリアル

    Hossy

    あとね、退職金もあります。約20年会社をやってきたので、辞める時に退職金が発生するわけですね。会社役員の退職金は、だいたい規定で計算方式が決まっていて、基本は「最終月額報酬×役員在任年数×功績倍率」です。僕は起業した時から退任するまで役員だったので、在任年数は20年。それに、功績倍率というのをかけ合わせるんですね。

    トリニティの場合は、これを3.5倍と規程で決めていました。一般的な功績倍率は、社長で3倍ぐらいというのが多いらしいんですけれども、一応、創業者でかつ社長を20年続けているということであれば、3.5倍ぐらいまではギリギリOKかなと。この「OK」というのは、税務署から「そんな高い金額は認めません」と言われないラインのことです。そのギリギリのラインが3倍ぐらいと言われていて、創業社長で20年やっていれば、まあ3.5倍くらいはありかな、というぐらいです。

    僕が辞める時の年収が、これちょっとリアルで言うと約5,000万くらい。月額報酬で約460万円くらい。それに在任年数20年と功績倍率3.5倍をかけるので、これは守秘義務に関係ないので言ってしまうと、退職金としては3.2億円になります。

    がじろう

    おぉ。それだけでもすごいですね。

    Hossy

    退職金は、いろいろな控除があるので、先ほど言った税率がそのままかかるわけではないんですけど、これの税金が8,500万円ぐらい。

    がじろう

    25%くらいか。

    Hossy

    これは源泉徴収されるので、税金が引かれた金額が会社から振り込まれるというかたちですね。

    という形で、だいたい「いくらもらったの?」というあたりは、賢い人なら想像できたり。退職金に関しては、他の会社でも使える話なので。役員在任年数と功績倍率、それに月額報酬がいくらかというところで変わってきます。

    役員退職慰労金規程をちゃんと作っておけば、法外に高い倍率でなければ合法的な退職金として認められるということですね。はい。ということで、今回「いくらもらったのか」は、賢い人はわかると。

    がじろう

    そうでない人は何回もこれを聞き直して、%を確認しながら計算してもらって(笑)

    Hossy

    退職金の方は直接言いましたしね。これで、これから僕に会う人はこのお金の話題はしなくてもわかっている、ということで安心して「なんで辞めたの?」と「これからどうするの?」というところを聞いてくれればいいかな。まあでも、その2つも「リアル経営」聞いてくれればもういいんじゃないかっていう感じもありますけどね。

    がじろう

    はい。

    Hossy

    というわけで、今回はまず自分がもらったお金のリアルというところをお話ししました。次回はこのシリーズの後編として、「じゃあ、もらったお金をどうしたの?」というところも、お金のリアルの続きとして、気になるところがあるんじゃないかなと思いますので、そちら側をお話しできればなと思います。

    がじろう

    そっちも楽しみですね。

    Hossy

    はい、というわけで来週もまた引き続きよろしくお願いします。

    がじろう

    よろしくお願いします。

    エンディング

    Hossy

    「リアル経営|企業経営の成功と失敗。等身大で語る台本なき社長のリアル」

    概要欄にこの番組のWebサイトへのリンクを貼っております。感想、メッセージ、リクエストはこちらからいただけると嬉しいです。

    がじろう

    毎週金曜朝6時配信です。ぜひフォローお願いします。

    Hossy

    ここまでのお相手は、Hossyこと星川哲視と、

    がじろう

    がじろうでした。

    Hossy

    それではまた来週、お耳にかかりましょう。

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