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経営や趣味、時事などのブログ記事や、Podcastの発信を日々行なっています。ニュース登録をしていただければ、更新情報を配信していきますのでお気軽にご登録ください。(広告を配信することはありません)
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【エピソード概要】
前編に続き、トリニティ現社長の山本洋平が登場。創業社長が卒業した後も業績を伸ばし続け、PEファンドから「ホームラン」と評される異例の事業承継成功を収めたその経営手腕を徹底的に深堀りする。
順調に見える会社をさらに一段階上げるため、洋平が日々抱える中期経営計画達成へのリアルな重圧とは? また、洋平が満を持して立ち上げた新規事業「OUTGROW」が直面する、ハードウェアとアプリ連携の永遠の課題。
オンラインゲームで出会った2人。国同士が激しく争う仮想の世界で培った戦略と教訓が、いかにして現在の企業経営に直結しているのか。
成功と苦悩のすべてを語り尽くす、リアルな経営対談の後編。
※「ブランドストーリーのリアル|weara編」の続きは、5月15日以降のPodcastにて配信。
「Podcast:リアル経営」このエピソードに関するご意見・ご感想をぜひお寄せください。今後の配信の参考にさせていただきます。
リアル経営|企業経営の成功と失敗、等身大で語る台本なき社長のリアル」
この番組は、私、Hossyこと星川哲視が自らの体験をもとに、経営やその舞台裏などをリアルに語っていきます。
リアル経営は、毎週金曜日朝6時に配信しています。
おはようございます。自由人のHossyこと星川哲視です。
おはようございます。STRKのがじろうです。
前回、5月1日ということで1周年記念。卒業からも1周年だし、このリアル経営も1周年ということで、お祝いを盛大にしました。そこでスペシャルゲストとして初の外部からのゲストでトリニティを引き受けて現社長として活躍してくれている、洋平こと山本洋平が来てくれまして。
はい。
なんだかんだいろいろな話で盛り上がりまして、時間が長くなったのでちょっと区切ってですね、今回後編という形でお届けしたいなと思っています。ここまでがじろう、どうですか? 感想とか。
いや、めっちゃ面白かったのが、ぼんさんとのタッグがちょうどいいという話。
あー、いいコンビだと思います。
あそこはめちゃくちゃ面白かったですね。実行力あるだけでもダメだろうし、その企画力だけでもダメだしみたいな、経営にはその2つが必要なんだなみたいなのはめちゃくちゃ勉強になりました。
特徴が全然違うので、やっぱり漫才でいうボケとツッコミみたいな感じなんです。どちらかというと洋平がボケで、ぼんがツッコミという関係で、「洋平さん、それ違いますよ」みたいなやり取りが、前からありましたね。この良いバランスで今やっているからこそ、なんと業績もどんどん上がって。
上がっていっているという、それがすごいですよね。
買ってくれたファンドもウハウハでしょうね。事業承継で株式譲渡を受けて、何も手を入れなくてもちゃんと回って、前回、洋平が言ったように目標も達成するというのは、なかなかないケースだと言っていましたよね。
洋平いや、もうなかなかないどころか、(ファンドの担当者は)めちゃくちゃ出世しましたからね。
あ、そうそう。
洋平僕らのメインのオペレーションした人たちは、めっちゃ出世していますからね。
そう、若いのに、君はこんな素晴らしいディールを持ってきてすごいねと。
洋平まあでもねやっぱね、その人は他もね、全部当ててる。やっぱね、このPEファンドの人はね、スーパー優秀。
そうそう。
洋平本当に、それはもう間違いないです。
一つだけたまたま上手くいったってわけじゃなくって、ちゃんと目利きしたり。実際問題、いくつかのファンドと話し合いながら、最終的に僕が言った条件をやっぱり全部ちゃんと飲んでくれてやったのが、そのACP(アント・キャピタル・パートナーズ)だけだったので。
でもそのファンドの人からすれば、これはもういける、ちゃんとこれから伸びていくっていう確信があったから、たぶん僕が言った条件も飲もうという形でやってくれて。皮算用でいえば、それでもさらにもっと良い形にいくっていうのがたぶんあったんだろうと思いますけどね。
うん。
実際に僕がいなくなっても、業績も含めてちゃんと回るっていうのが証明されたんですよ。ファンドの人たちは、ウハウハ、円安でウハウハ(本当はホクホクの勘違い)ではないですけど、トリニティでウハウハっていうことで、これは間違いないと思いますね。
洋平事業承継って、アップサイドがあまり見込めないんですよね、本来は。やるべきことと言えば、たとえば融資の利息があるなら、それをうちで借り換えれば低利息になり、その分EBITDA(利益)が残って上げられる、といった話とか。あとは、役員がいなくなることで役員報酬をこれだけ下げられるから、その分これだけ利益が上がる、横ばいでも上がる、みたいな。
結構、ストレスをかけた事業計画を見ながら買っていくんですよ。PEファンドは、10本買ったら9本成功させなきゃいけないので、「こんなに上がる」っていうホームランを打つケースは、ほとんどないはずなんです。
うん。
洋平ベンチャーやシード系の人たちが「10本入れて1本ホームランを打てばいい」というのとは逆なんです。失敗が許されない買い方をしているから、逆にホームランも当たりづらいのですが、僕らのケースはたぶんホームランだったと思っていますね。
うん。
洋平星川さんが安く売ってくれたから、というのはありますけどね(笑)
安く売ったつもりはないんですけどね。
洋平あの当時はですね、外から見るとやっぱりその辺りは分からないんですよね。誰がいるのか、しかも星川さんに紐付いているとしか外からは見えないので。星川さんがいなくなった後、リスクをずっと計算するんですよ。
最初の頃はそういう話もあったんですが、数回役員会を重ね、洋平とぼんで進捗を報告したり、いろいろと計画を出したりするうちに、「あれ、これはいけるな」という雰囲気に、たぶん初期の頃になったんです。だんだん、役員会でも特に「ああしてくれ、こうしてくれ」というよりも、「あ、それでいいですね、それでいいですね」という反応が、もう九分九厘でしたね。
洋平結構ね、事業サポート系のチームってやっぱそれぞれいるんで、買った後、事業サポートしますっていうのは一応あるんですけど、実際にはたぶんもうそれを使っている時点でもう結構苦しい買い方しちゃっているんですよ、本来は。
たぶん本当にサポートしてもらわないと、やっぱガバナンスとか。中国法人を立ち上げるんであれば、ちゃんとその正しい形で立ち上げてますかとかのチェック機能とか、そういったところを手伝ってもらったっていうところあるんですけど、事業の部分では本当にゼロですね。
確かにね。
ファンドの人たちからすれば。
洋平手がかからないやつらなんですよ。
引き続き、いろいろ僕から質問していきたいのですが。ここまでのお話を聞いていると、引き継いだ後もちゃんと業績が伸びて、順風満帆のように思えるのですが、会社のステージなのか、あるいは社長としてのステージなのか、それをもう一段階上げるためには何が必要だとお考えなのか、といったところをお聞かせいただけたらと思います。
洋平基本的には、ファンドと約束をして、中期経営計画などを立て、その約束を果たす、つまり来年、再来年と成果を出していくという、目の前のことに取り組んでいます。そのために新規事業部を立ち上げ、立てた計画を実行し、数字を上げていくということを繰り返しているのが現状です。その先のことは、たぶん、これを続けていった先に見えてくるのだろうなと思っています。
組織としてしっかり確立した先に、また何か見えてくるものがあるか、といったところでしょうか。
洋平そうですね。ファンドとしては、どこかのタイミングで事業売却みたいなことは当然されると思うんです。その時、良い形で売却できるように、必ず約束をします。少なくとも、どんなに長くてもたぶん5年というタイムラインがありますから、もうすでに2年目が経とうとしているとすれば、残り3年で約束をして、その約束を果たすという形ですね。
うん。
洋平そうすることで、売却先が僕らが望むところに売却できる可能性は高くなるかと思います。大きなビジョンはありますが、それ以前に中期経営計画をしっかり実行していくのが、本当に最低限のことといいますか。そこからですね。どこまでいっても雇われ社長という立場なので、僕に与えられたタスクは、そこにあると考えています。
1つだけちょっと挟んでもいいですか。
洋平はい。
僕がいなくなった後で、大きな新規事業の1つとして立ち上げているのが、OUTGROW(アウトグロー)です。
洋平はいはい。
やっぱり、洋平と僕でトリニティをやってきた中で、洋平が企画して主導して全部動かしていくっていう製品のシリーズはあったかもしれないけれども、ここまで大きなプロジェクトっていうのは、たぶん今までやってなかったんですよね。
僕も、「洋平が新規もできて会社を統率できる」っていうもののうち、初期の初期にも言ったんですが、やっぱり新規を何か立ち上げられるっていうのが1つ必要だよね、と。実際にOUTGROWが出てきて、これはもう洋平の元々の得意分野(植物関連)のもので。
実は、洋平が出てくれた1周年の回の前と後で、wearaの失敗の話をしているんですよ。
洋平なるほど。
ハードウェアとアプリの連携がうまくいかないなど、いろんな苦労がありました。OUTGROWのところは、たぶん似たような苦労もあったのかなと思っています。現状や、これからどうしていくかといったことについて、少しでも教えていただけますか。
洋平いまだ絶賛苦労中ですね。やっぱり、ハードウェアとアプリのつなぎ込みは、永遠の課題だと最近つくづく分かりました。
アプリはアプリの責任者を立てますし、ハードはハードの責任者を立てるじゃないですか。これで大丈夫と思っていたら、その間を取り持つ「ジャッジ」の人がいないと、「この動きをしているのは、どっちが直すべきか」というジャッジを常に迫られるんですよ。それで、その人を見つけたら、一気に進みました。
ほう。
洋平もうちょっとだと思います。ただ、どちらが悪いのかはっきり分かったので。アプリで「これを直すべきですよ」と言われたら、「こういう理由で、コードのここを読めば、こうなっているからこうですよ」と説明すると、「あ、そうですか」と直してくれるんです。そこが今、修正中なので、やはりハードとアプリのつなぎ込みにはすごく苦労していますね。
ちょっと手軽にやっちゃいけないことだと改めて思ったし、あと、やっぱり思った以上にお金がかかります。特にBluetoothを使うのであれば、Bluetooth SIGなどの費用もすごく値上がりしまして、今たぶん登録するだけで90万円ぐらいかかってしまうんですよね。
なるほどね。
洋平技適(技術基準適合証明)を取ったりと、その辺も含めて苦労やお金がかかりつつありますが、もうすぐ形になりそうです。実際のプロモーションはすでに始めていて、今どきというか、隠さずに「こんな苦労してます」「あ、ダメかもしれない」みたいなのを、実際にダメかもしれないと思いながら、どんどん出しています。
それと並行して、僕の知り合いに植物関係のインフルエンサーの方が結構いるので、その方たちにレビュー機を渡しながら、先にプロモーションをスタートさせていきたいと。それが近々できるかなと思っています。今も、声をかけていただいていて、「うちにちょっと並べてくれ」とか、渋谷の結構大きな園芸店さんからも「クラウドファンディングの注文品を並べるから」「うちには全然売り上げなくてもいいから」といったお話をいただいています。
やれば売れるのはもう分かっているんですけど、今はちょっとアプリの調整をしているところです。もう少しです。頑張ります。
洋平の得意分野だし、自分で「これ絶対あるといい」という信念のもとにスタートしているから、テクニカルな面でいろいろ苦労はあるかもしれないけど、そこが上手くいけば大丈夫でしょう。
本当にwearaの回で(まだ終わっていませんが)話していたように、やはりハードウェアとファームウェアという、ハードの中にあるソフトウェア、そしてアプリというソフトウェア、さらにそこをつなぐインターフェース、という問題があります。「『何語で話して』と聞かれて、『山』と言ったら『川』と返すはずが、『谷』と返ってきて、『谷はどういうこと? 』ってなるとフリーズしてしまう」といった話になるわけです。
今回、洋平は、その間を取り持つエンジニアリングも分かる人が入る、という話なので、状況は好転するはずです。僕の時は、それがいないというか、そういう人がいたら良い、ということをちゃんと分かっていなくて、「どっちがどう言ってんだからそっちでしょ」とやってしまったのは、僕の経験不足も含めた失敗の一部でした。洋平も最初はそこにハマっていたんだね。
洋平まず「みんな関係者集めてミーティングしよう」って言っても、ベトナム語と中国語と日本語と英語が混じって、話が全然通じないんですよ、もうずっと。これは厳しすぎますよね。でもこれって、今だったらたとえばAIを使って、もうちょっとレビューとかさせられたんじゃないかな、なんて思いませんか?
今だったらね、「実際のコード見せてよ」とか、自分で分からなくてもAIで確認して、できたかもしれないね。
洋平ファームウェアぐらいだったら、たぶん読み取れた可能性ありますね。
そうですね。
洋平本当に。時代と進化はありますよね。
洋平回が終わったら、またそこの失敗の話をします(笑)
洋平失敗が一番面白いですから。成功していることばかりではないですからね。もう失敗も盛り上がったり、いろいろあったりしながら、反省していくのが一番いいんです。
振り返ると面白いんだけどね。その時は面白くないというか、「ふざけんな、なんでだよ」っていう話ではあるんだけど。
ちょっとここで方向性を変えた質問をさせてください。そもそもHossyさんと洋平さんの出会いから、少しお話を聞きたいんですが。僕が聞いたところでは、ゲームを一緒にやっていたところからスタートした、というようなことですが。
洋平そうですね。
そうですね。
そのゲームは、国をどんどん大きくしていくという内容なんですよね。
洋平そうですね。Shadowbane(シャドウベイン)っていう、アメリカのどこかの会社が作ってたロールプレイングゲームですね。
オン・ザ・エッヂ。
洋平途中からオン・ザ・エッヂになったんですよね、堀江(貴文)さんの会社の。
そう。
洋平これは元々、HossyはMacグループなんですよ。Macでできるゲームって、当時はMacがすごく虐げられていたので、あれぐらいしかなかったんですよね。
オンラインゲーム(MMORPG)はね。
洋平僕らはまた別なんですよ。どちらかというと、もっとハードコアなWindowsを中心にしたシューティングゲーム、FPSの「レインボーシックス」とか、すごく古いゲームが好きで。
全然、分からない(笑)
洋平今でもね、すごく売れていると思います。3対3で戦うシューティングゲームみたいなのをすごくやっているチームで。いろいろなゲームをしていた中で、「Shadowbane」っていうゲームがあるぞってなって、何人かその仲間から入っていって。その時も僕が所属していたチームでも、僕ではないリーダーがいたりとかして。
Shadowbaneをやっていて、僕がそのチームとして入って、それぞれチームで国を作っていくんですよね。
そうそう。
洋平日本人は、日本人の時間帯、タイムラインでね。プライムタイムってどうだろう? あの時ってテレホーダイとかやってたんだっけ?
いや、その頃はもう終わってたんじゃないかな。
洋平いずれにせよ、だいたい夜の8時、9時ぐらいからスタートして、11時、12時ぐらいがコアタイムでした。その時間帯で活動する人たちが、それぞれで国を作っていくっていう感じだったんですよ。だから、Hossyが作っていたチームと僕らは全然別でしたね。
そう。最初はね。
洋平ある時、そのオン・ザ・エッヂがサービスインしてから、最初はアメリカと一緒のサーバーだったから逆転してたんですよ、昼夜。だから戦争になるってことがまずあり得なかったですよ、ほとんど。アメリカとタイムラインが違うんで、タイムゾーンが。
寝てる時間と起きてる時間が違うからね。
洋平ある時、オン・ザ・エッヂがサービスインしてから、確かアジアサーバーっていうのができたんですよね。そうすると、急にアジア全体がガチャンと一つになるんですよ。その時、たぶん中国とか韓国とか台湾とかが一つになって。中国はあの時、たぶんPC-VANっていうインターネットカフェみたいなのが流行っていて、そこからすごくたくさんの人が入ってきたんです。急に人口が増えたんですよね、ゲームの中で。
はい。
洋平その時、僕らは全然分かっていなかったんですけど、やっぱり日本に対する敵対心みたいなものがもう丸出しですごかったんです。そうなると、日本側でちょっと団結しないと、全部潰されていったんですよね。
数でね、踏み潰されてね。
洋平結構、国を作るのって、やたら地味で時間がかかる作業なんですよ。みんなでお金を集めて、どこかのボスを倒して、そのお金をまた国に入れて大きくして、塀を作ったりするんですけど、一晩で一瞬で灰にされちゃうんで。
はぁ。
洋平そこで、ちょっと対抗しようという話になって、日本の中で緩い同盟みたいなものができたんです。その流れで、Hossyチームと僕らのチームが合流した、という感じですね。
その前の洋平さんのチームは、洋平さんがトップだったんですか?
洋平いや、僕じゃないんですよ。また別の人がいて、僕はただ連絡係でいただけなんです。
ちなみに、その時のトップの人もゲーム会社を作って、いまだに経営されていて。めちゃめちゃヒットを出して、今も続いていますね。今どれぐらいの規模かは分からないですけど、当時もすごくヒットを出していましたね。ガラケーの時代の。いまだに続いているというのは、レアな会社じゃないかなと思います。
そう、だから洋平はもう本当に元々ゲーマーだったんです。僕はゲーマーじゃなくて、Macでできるからやったっていうところでちょっとその違いがあるんですけどね。
洋平そうですね。僕らシューティングゲームから何からいろいろやってたんで。
長くなりましたが、結果として、中国などの国と一緒になってナショナリズムが高まり、「日本をぶっ潰せ」といった動きが出てきました。日本の方が基本的にテクニカルには強いのですが、たとえば10対10で戦ってこちらが勝つと20で返ってきて、その20で勝っても40で返ってくる、といった倍々ゲームのようになってきたんです。
「これでは無理なんじゃないか」という状況になった頃、日本の中で団結してやろうという話が持ち上がり、敵として戦っていた人も含めて、日本で団結してやっていこう、という流れが生まれてきました。その時、連合のような形で動き始めたんですね。そして、その時に洋平が参謀のような立場で、作戦を立てたりしていたんです。
その時の組織を大きくしていく方法や、運営のやり方と、会社経営って、結構同じようなものなんですか? それとも、全然違うものなんでしょうか?
洋平まあでも似ている部分あるんじゃないですか。
僕は似ていると思う。
洋平まあ、さっきも話したけど、僕がいたところにいた人も、やっぱり経営者になってるし、一緒にやってたチームのメンバーも、その会社でチーフエンジニアみたいな立場で働いているんですよ。だから、その当時の組織の雰囲気とか、運営の仕方っていうのは、まあ、同じと言えば同じですね。
結局、人対人だから、もう画面はね、いわゆる3Dの映像だけど、結局どこかのネットの先の人たちがいて。5人ぐらいから10人、50人、100人、200人になってくると、結局中間管理職じゃないけど、「じゃあお金稼ぐのはこの人がリーダーでこういうチームでやろうね」とかってなっていって。
幹部ができて、リーダーが相手の国と交渉して外交してみたいな感じでいうとね、実社会とかなり近いなっていうのは僕は思ってますね。
洋平世界的に見ても、ゲーム関係で大きな会社って多いですよね。OpenAIも元々はゲームを攻略するプログラムから始まっていますし、NVIDIAなんかはまさにゲームを進化させるために存在していました。やっぱり、考え方とかは、ゲームと近い部分があるんじゃないかなと思いますけどね。
このゲームで得た教訓の中で、今もすごく役立っていると感じることは何かありますか?
洋平相手が思っている以上のことを準備してやると、基本びっくりしますよ。ここまでやるの、みたいな作戦を立てるんです。こんなことまでしてくるのっていうのを、向こうが想像しない。
要は、普通に弾を打って当てるじゃなくて、その前段階とか、ここに罠を仕掛けておいて、こっちに誘導させるように、弾をいっておくとか、想像もしないような一工夫とかを入れておくと、みんなびっくりするんですよね。次からはそれが当たり前になってきたりするんですけど、どこよりも先にそういうことをやる、みたいなのは、たぶん今でもそうじゃないですか。
たとえばSimplismでいえば、あんなにパッケージをやっているケースはなくて。
なるほどね。
洋平「こんなことやってきた」みたいな。今は当たり前になっているけど、あんなパッケージに本気になって、しっかりデザインして並べてるなんていうのは、たぶんないはずで。やっぱ人が思っている以上のことを一歩前に出てやっているっていうのは、まあ大事なんじゃないですかね。
戦争を始める前の作戦の立て方ですが、洋平の場合、細かく「この位置からこうすればここに当たる」といったことを、マップと一緒に作っていくんですよ。
それがうまくはまっていくと、やっぱりすごく面白いんですよね。相手の方が圧倒的に人数が多くても、「ここからやれば相手にはここが見えないから」とか、「ここはこっちからしか届かないから、こっちから来たら回り込む」といったことを、まず最初に偵察をして確認するんです。
ふふっ。
マップを作りながら見ていく、という感じの作業があって。ここまでしっかり準備して、細かく調べている、という時点で、やっぱり普通のプレイヤーとは違うな、というのはありましたね。ゲームでは一緒だったんですが、そういう作戦の立て方とか、事前の下調べとかを含めたあたりで、「コイツ、やるなっ!」というのは、もともと感じていた、というところです。
洋平だから、僕が考えて、それを執行するのはHossyだったんですよね。
ああ、そのぼんさんの役割のところが。
洋平そうそう。「こういうふうに用意して、ここでこうするとこうなるから」というのをプレゼンして、「じゃあそうしましょう」と執行していた、という感じだと思います。
へぇ。
あと、創業時ちょっとだけトリニティに在籍していたダグラス君というのがいました。戦争が得意な彼が実際にはやってましたね。
ええ、面白い。これ、逆に洋平さんから見たHossyさんは、どういう人だったんですか? ゲームの中で?
洋平もうその時から英語で会話をしていたので、中国のトップの方たちとも「なんでそんなに日本人を嫌っているの? 」といったことを直接話しに行ったりもしました。「あ、面白いな」と思って。そういう交渉というか、会談をしにいって、「こういうことらしいよ」といった情報を持ち帰ったりしていたんです。ですから、外に対する橋渡し役みたいな感じでしたね。
外交は基本的にトップがやりますよね。今の中国との関係にも、もしかしたら通じるところがあるかもしれないんですが、こちらが200人体制だとしたら、向こうは本当に500人、1000人といるわけです。その中で、表立って弱気な態度を見せたり、あるいは日本と仲良くする姿勢を見せたりすると、向こうの組織内で揉めてしまうんです。
だから、基本的にはずっと日本に対してはヘイトとして表面に出してくるんだけど、個別のDMのやり取りなんかは、割と普通にやったりしているということがあります。
洋平なんか、あの時ね、覚えているんだけど、Hossyが中国のちょっとリーダー的な人と話してて、「なんでそんなに日本人をヘイトするの? 」みたいな話をしたんですよ。そしたら、「過去にいろいろあったから」って言うから、「いや、でもそれって過去の話で、今関係ないじゃないですか」みたいな話をしたんですけど、そもそもそれ自体が僕には理解できなかったんですよね。
その時、香港の人たちは割と怯えていました。僕は香港も中国も一緒だと思っていたんですが、香港の人は「中国はやばい」ってすごい言っていて。あの時は、香港在住のイギリス人なんかが多かったですね。
これも、リアルな世界と一緒。
洋平あの時の香港だよね。また今は違うと思いますが。
あと台湾も完全に日本寄りで。
洋平ただ、しゃべるのはやっぱり漢字でしゃべるから、パッと見は分からないんだけど、でもやっぱり線引きはされてたよね。でも、人数が少ないから、やっぱりすぐ踏みにじられちゃうんだよね。
そうそう。実際、ゲーム自体もそれで「これやってらんねえよ」ってプレイヤーがどんどん減っていって、結局、中国が世界を統一して終わったんじゃないですか?
洋平やっぱ現実世界もそうなるのかもしれないですね。
だからリアルな世界も、何か似たような話になってくる可能性も。
いやなんか怖いです、その話。実際そっからすぐ一緒にやり出すわけじゃないんですよね、そのゲーム終わってから。
洋平そう、だから言ったかどうかわからないですけど、僕はその時、家具屋で働いていて、家具を作っていたんです。デスクなどを作る時に、当時iPodが流行っていたので、ユニットでそのスピーカーみたいなものをつけたいなと思ったんですよ。
HossyがiPodのアクセサリーの会社を立ち上げたというのを聞いていたから、「じゃあ、ちょっと作れませんか? 」って聞いてみたんです。「できますよ」って返事をもらって、スピーカーをやることになったんですよね。
はい。
洋平カタログ通販だったんですけど、その相手が。カタログ通販って、半年前に撮影して、半年後にカタログが出て、そこから1年間売り続けるっていう、すごく特殊なビジネスモデルなんですよ。品切れは絶対に許されない。特に、そのカタログがスタートして(商品が)ないなんていうのは、もう完全に罪、ギルティなんです。そしたら、まさかの「工場が夜逃げしました」っていう連絡が来て。
「作れません」って。
洋平台湾だったよね、あの時ね。「えぇ? 」みたいになって。「え、それ無理無理無理」ってなったら、同じ形のやつがヨドバシカメラに売ってるのを見つけて買ってきて。撮影しているから、同じ形じゃないとダメなんですよ。ヨドバシカメラで買えるだけ買って、穴開けて線通してっていうのをやってもらって。
その時Hossyが言ったのは、「まあ別にお金で済むことだったらやるから」って。ヨドバシカメラで5、6台買い占めて。
ヨドバシカメラで買ってしまうと、一般のお客さんが買う値段になってしまうから高くて、その値段だと採算がもう成り立たないんだけど、この事態を収拾しなきゃいけないから、とにかくあるんだったら買うしかないって。
洋平僕の方は、5台では足りないけれど、なんとかその5台で在庫を引き延ばそうとしていました。そして、「半年後に1台入ります」という情報をこっそりシステムに入れて。そうすると、半年後だと予約が入らないじゃないですか。なんとか売れないようにしていって。
微妙に買いたくないような売り方にして。
洋平乗り越えたっすよね。
へぇ。
洋平あれは危なかった。
それが楽しかったんだよね(笑)
洋平まったく楽しくはなかったけど(笑)
あれ? (笑)
洋平楽しくはないけど、まあでもそういう時はね、やっぱ思い返してみればね、面白いかもしれないな。
そう。
洋平まあ、いろいろやり取りがあったんですよ。当時、家具業界は結構転換期で。家具がなかなか売れない、特に収納家具みたいなものは、もう全然売れない時期に入っていたんです。みんなマンションに住むようになっていたし、業界全体としても限界が見えていました。
僕の会社を見渡しても、5人しかいない会社で、3億円の売上のうち営業として僕が2億円を持っていたような状況だったので、「これはちょっと限界が近いな」と思っていて。星川さんといろいろ話しているうちに、「じゃあ、ちょっとこれ業界を変えてみよう」ということになり、会社を辞めて転職した、という感じですね。
ちょうど営業も探してたんだよね。3人だったもんね。
実際に転職してみて、トリニティの社長としてのHossyさんって、ゲームで知っていたHossyさんとは、何か見え方って変わるんですか?
洋平まあ、話はすごくしていたから。それまでにいろんなやり取りもたくさんしていたから、別に入ったからといってどうこうというのは特になかったんですけど。
ただ、最初になんか一緒に商談に行った時の、その商品に対する熱量というか、説明の熱量みたいなのは本当にびっくりというか、圧倒されました。「俺、これできるかな」って思っちゃって。割と営業にはめちゃくちゃ自信があったし、実際「売ってこい」って言われたら、売れないことはまずないって思っているんですよ、僕は。
だけど、あれを見せられて、「あ、すごいな」って、ちょっと本当にシンプルに思いましたね。「この熱量、俺出せるかな」みたいなのは、正直思いました。
まあ、お客さんは洋平と僕で分かれていたんですけどね。基本的には、どちらも商談が上手くいかなかったことは、ほとんどないくらい。僕も、洋平が行って商談で失敗してくるなんてことはまったくないと思っていましたし、洋平も、今言ったように僕に対しては、まあ、あまりそういうことはなかったと思うんです。
そこらへんは、お互いに「洋平が行けばこれは大丈夫」「僕が行けば、ここはこれで揉めても、洋平が行けば何かしら収まる」やり方はもしかしたら少し違っていても、必ず決着できる、みたいな感じだったんですよね。
洋平僕の方がどっちかというと寝技とかに近いっすね(笑)
僕はわりと直球でいくので、たまに揉めるんだけれども。
洋平僕は寝技でなんとかゴロゴロと(笑)
洋平の方が上手かった、そこはね。
洋平確かに。でも、あの熱量には本当にびっくりしましたね。やっぱり、あの巻き込み方にはすごい衝撃を受けました。「ああ、こんな気持ちで商品を作っているんだったら、すごいな」と思って。
う〜ん。
やはりバイヤーも、そういう感じで言ってくるのが。
洋平なかったでしょ、当時、絶対。
「安い」とかそういう話をしてくるだけで、商品自体についてはあまり言ってこない傾向があると思うんです。そこが、トリニティの一つの強みでもあったんですよね。洋平も僕も、製品を作る工場の一番上流からずっと関わってきた上で、バイヤーさんへ持っていけるっていうのは、たぶん他の会社にはできなかったことだと思います。
営業は営業、開発は開発、というふうになっていると、何か聞かれても「いや、ちょっと確認します」みたいになるのが普通ですが、僕と洋平の場合は自分たちで作っているから、その場ですぐに即答できるんです。それが、やっぱりバイヤーからしたら「他の会社とは違うね」という評価につながっていたと思いますね。
じゃあ、社長として社員から言われてつらいことってなんかありますか?
洋平あんまりないですね。あのね、これHossyと明確に違うのは、Hossyの方が、正直、結構情に厚いところがあるんですよ。人に対しても取引先に対しても。僕はね、意外とそんなにないんです。まあ、言われてショックなほど思い入れてないのかもしれないなと思いつつ。
逆に言うとね、フラットにね、マジで何でも言えるんですよ。もうめちゃめちゃ毎日いじられてるし、今日も、なんか場所を間違えちゃって、もうみんな「俺を介護しなきゃダメだぞ」って言ってるんで。Hossyはそのスタンスじゃないじゃないですか。
確かに、全然違いますね。
洋平僕も、自分が抜けているのは当然だと思っているので。「あ、これなくしちゃった」とか、「またですか」とか、「次はこのミーティングですよ」とか、誰かが捕まえて引っ張っていってくれるんです。だから、言われてショックなことというのは、ないようにしていますね、本当に。
洋平のあの、よく言うことは、「あれ、そうだっけ? 」っていうのが、多いんだよね。
けど、それで受け入れられているのが、無敵ですよね?
「あれ、そうだっけ? 」って。「洋平さん、言ったじゃないですか」「メール送ってますよ」というやり取りがあって、それで洋平も「あ、確かに」と納得して、話が進むということが、結構多いんです。
だから、マスコットとして親しみやすく、近い存在のリーダーと言いつつも、締めるところは締めるタイプだから、厳しく言うべきときはしっかり言っているので、ただ緩いというのとはまた違うところが、いいんだと思うんですよね。
う〜ん。
あれだっけ。この1年で辞めた人は?
洋平いないわけじゃないというか。まあ健康上の理由とか。
健康上とか、たとえば家族が転勤するから付いていかなきゃいけないとか、そういうどうしようもないよねっていうのはまあ別として。普通に辞めたい、みたいなのは今の話だと、洋平はもしかしたらそんなに堪えないのかもしれないけど、基本は、「話があるんですけど」と、言われると。
いや、もうその時点で嫌ですよね。
「なんの話? 今ちょっと言えないの? 」みたいな。「いや、ちょっとお時間いただきたいです」
そうそう。
それがね、結構ね、どの社長も一番嫌な。
ドキっとしますよね!
洋平これね、Hossyはめちゃくちゃシンプルにダメージを食らうよね。僕はまだそれはなくて。でも、僕もたぶんそんなにショックは受けないと思う。「あ、そうですか」ってぐらいの感覚で。むしろ、その周りをどうしていこうかっていう方に考えが切り替わっちゃうから。
今残っている人たちの分担とか、どうしていこうかっていうふうになっていくんで。その人自体をどうこうっていうのはもうなくて、「あ、はい分かりました」っていう感じですね。
振られたぐらいの気持ち、若干ありますもんね。
そう、やっぱり、「来週の何曜日、ちょっとここでお時間いただけますか」って。
洋平先の日なんだ。今じゃなくて。
そうそう。「今、ちょっと聞きたいよ」くらいな。
そうですね。
それで「一度時間をください」って言われて話したら、「実は、妻と離婚しました」という話で。それは別にすぐに言ってもよかったんじゃない? って(笑)
こっちは、辞める話とかで3日間くらい心配したんだけど、みたいな。
洋平確かに。
というのは、ありました。
じゃあ、最後になります。幹部だったときには感じなかったけれど、社長になって初めてわかったHossyさんのありがたさや、すごいところってありますか?
洋平今もフラットにやっているつもりなんですけど、これはみんなが言うことだと思うんですが、毎日毎日、すべての会議ですごく細かい判断をしていくのが、めちゃくちゃストレスで。
これって、この立場にならないと分からないことなんですよね。本当に生ぬるい状況だけを並べられて、「ABCでジャッジしろ」と迫られた時に、「いや、Dでしょう」みたいな話になったり、その細かい決断を時間単位で迫られるストレスというのは、この立場にならないと分からないものだと感じますね。
そうだね。
洋平こんなことまで決断していくのか、というようなことは、社長じゃないと分からないことかも知れませんね。
まだまだ本当は聞きたいところですが、そろそろお時間になってきたので。
そうですね。これから、トリニティがさらに成長していくところを、僕らも外から期待して見守っています。OUTGROWも、良いものが出てくるのを楽しみにしていますし、たぶん僕も買わせてもらうことになると思います。
洋平じゃあ、1台は売れるから大丈夫。ありがとうございます。
1台は売れるということは間違いないので、引き続きぜひトリニティを成長させて、もちろん自分も楽しみながらやってもらえればなと思います
最後に、僕が卒業した時のサンキューカードに、「やっぱり、うんこ踏みました」って(笑)
洋平あれ? それは違うんじゃない。
ちょっと書面で残っちゃっているんで。ここはね、決着したなって思ってます。
洋平なるほど。しこりが残ってたのがあれで良かったですね。
自筆で書かれていたんで。
洋平自白してましたからね。
今後は踏まないようにお願いいたします。
洋平分かりました。気をつけます。
それでは、忙しい中来てくれてありがとうございました。
洋平いえいえ、こちらこそ呼んでいただいてありがとうございました。
はい。それではまた、リアル経営は来週以降も続きますので、引き続きお聞きください。ありがとうございました。
ありがとうございました。
洋平ありがとうございました。
リアル経営|企業経営の成功と失敗。等身大で語る台本なき社長のリアル」
概要欄にこの番組のWebサイトへのリンクを張っております。 感想、メッセージ、リクエストなどそちらからいただければ嬉しいです。
毎週金曜朝6時配信です。ぜひフォローお願いします。
ここまでの相手は、Hossyこと星川哲視と
がじろうでした。
それではまた来週、お耳にかかりましょう。
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